ピラミッドでしりとりを

ピラミッドってご存知でしょうか。

Wikipedia を開いたところ、

ピラミッド(Pyramid、アラビア語: هرم‎ハラム)は、エジプト・中南米などに見られる四角錐状の巨石建造物の総称であり、また同様の形状の物体を指す。なかでも最も有名なものはエジプトにあるギザの大ピラミッドをはじめとする真正ピラミッド群で、その形からかつては金字塔(きんじとう)という訳語が使われていた。エジプトのピラミッドは世界でもっとも有名な遺跡の一つとされており、現代においても「金字塔」はピラミッドのように雄大かつ揺るぎもしない後世に永く残る立派な業績(偉大な作品や事業)などを表す代名詞となっている。

と触りでありまして、僕の知っている薄いピラミッドの知識と大体同じでひとまず安心したんですが、なぜそんなことを窓の外から柔らかい日の光が頬をなでる日曜日の午後に調べたかというと、今僕の目の前のテーブルの上に、20個ほどのカップ麺によって堆く積み上げられたピラミッドが存在するんですね。

どん兵衛、ペヤング、マルちゃん、エースコック……と、様々な種類、メーカーさんのカップ麺で構成されておりまして、あと僕今若干お酒を飲んでおりまして、微睡みながらふとテーブルに目をやるとそのピラミッドが視界に入って、どうも気になって目線から離せないんです。

例えばクフ王の、エジプトのピラミッドっていうのは石を切り出すのに1212人、運ぶのに1360人、削って据え付けるのに680人、合計すると3252人の手がかかっていて、それ以外にも石材をピラミッドの上部に運ぶための「傾斜路」の建設に多くの人員が必要だったと考えられているそうです。

道具とソリを作る大工や、切断工具を作ったり研いだりする金属細工師、水を運ぶ労働者、労働者の食事を準備する職人もいたことを考えると、クフ王のピラミッド建造に関わった人々は、2万~2万5千人にのぼった可能性が指摘されている云々……とあって、たくさんの人出がかかったことが伺えます。
でも、今僕の目の前にあるピラミッドには、当然ですが明らかにそのような大それた人手はかかっていようはずがありません。

おそらく誰かが作為的に作ったものではなく、men達の意思とは裏腹に、無意識のうちに乱雑に日々その場所に置かれた挙句自然に出来上がってしまったピラミッドだと思うので、これはもうピラミッドに似た自然遺跡と呼んでもいいかもわかりません。そのピラミッド、いや、ピラミッドに似た自然遺跡と呼ぶのに相応しいピラミッド様のものを見て焼酎を煽りながらふと思ったんです。

そうだ。ここから始まるしりとりをしてみようって。

僕はしりとりなんてここ数年やっていませんし、やる機会もないですし、その言葉自体、最後に発したのはいつだか覚えてもいません。

でもこのピラミッドがそんな僕の、数年しりとりに触れていなかった僕の、しりとりによるしりとりのための、しりとり好きのしり取らないしりとランダムな僕の、そんな、僕の、僕の、しりとり、しり、しりとり、し、しりと僕の、siri、ねえsiri、しりとりって何? しりとりって何! 何! しりとり! しりとり! ねえ! おしり! プリンッ! おしりプリンッ! プリンッ! プリンケツプリンケツ! プリンッ! お酒を今、けっこう飲んでまして。すみません。結局しりとりをしてみようと。

行きますね。

カップ麺で作られたピラミッド→ドーナツ→積木くずし→ショーンコネリー→リーリンチェイ→イカ→カップ麺で作られたピラミッド→ドリア→アンドロイド→ドア→あんころもち→チーズケーキ→金玉→まんじゅう→ウルメイワシ→鹿→カップ麺で作られたピラミッド→土器→肝→桃の天然水→イルカ→カップ麺で作られたピラミッド→土間→マカ→カップ麺で作られたピラミッド→同盟→インカ→カップ麺で作られたピラミッドって、いや、もうええわ! !

カップ麺でピラミッド作ったん誰やねんこれ!!

お酒もちょうど良い感じに回ってきたので、その堆く積み上げられたピラミッドの中から無造作に1つを取り出してお湯を入れ、味わいながら今から食べたいと思います。

数年ぶりにしりとりをする機会を与えてくれた、古代エジプト文明に想いを馳せて。









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