探し物入手!(レコードのお話)
『どうやらアナログ盤もリリースされていたらしい』
という噂は聞いていましたが、この度ヤホーのオークションで偶然発見!FENCE OF DEFENSEのセカンドアルバム!ヤッホー!
*この頃の北島健二さん、大好きなのです。
もちろんいまでも北島さんのギターは大好きです。でもでも、FENCE OF DEFENSEの、それもセカンドアルバムはワタシにとって特別なのです。
1987年にリリースされたアルバム。いま聴くと、正直なところ曲調は懐かしいカンジですが、でも北島さんのギター音色は全く色褪せていません!歪み過ぎずエッジが立ってよく歌う。そしてほんとにピッチが正確。弾き方が上手ということが最大の要因でしょうけど、楽器もうまく調整されているんだろうな。ザ・プロフェッショナルな音です。
とにかく聴いていて猛烈に気持ち良い。ワタシ的にはF.O.D.のアルバム中、ベストサウンド・ベストプレイなのです。はい、勝手なファン心理です。
*そもそも北島健二さんにシビレたキッカケは。
中島みゆきさんの『見返り美人』におけるギターソロでした。『36.5℃』っていうアルバムのB面4曲目。売れましたからねアノ曲は。当時のワタシは『みんな知ってるアノ曲に、このギターソロかー!』ってぶったまげたモンでした。1986年リリースのアルバムで、なんとスティーヴィー・ワンダーさんも参加しています。
浜田麻里さんやアン・ルイスさんのアルバムでも北島さんのギターは聴けましたが、36.5℃は北島ワールド全開です。物凄く多彩なプレイが収まっています。あ、中島みゆきさん、すごく好きなのですよワタシ。だからこそ、そういうトコロにも耳が行ってしまう。
*貴重盤を入手したから、やっぱりやらねば。
ウチの事務所には2台のターンテーブルが設置されていますが、それぞれに使徒が違うので出てくる音も違います。よし、久しぶりに比較試聴だ!せっかく極上なギターを聴くのだから、やっぱりSTAXで爆音再生だ!と。
まずはortofon SPU GTE。
コレは60年代のカートリッジなのですが、正確にいうとハイブリッド。シェルケースは80年代の物です。
もちろん現行品のSPUも持っています。ワタシは販売もしていますからね。でも現行品には昇圧トランスを内蔵したモデルがないのです。GTEはカートリッジとしてはMC型なのですが、MM型として使えるという便利モノ。針先から最短距離で昇圧してしまうのですから、とても理に適った設計です。
そうそう、ortofon SPUについて『鈍い音なのでは?』なんて所感を目にすることがありますが、それは違うと思います。確かに『鉛のような鈍い光を放射している』とは感じますが、キチンと使いこなすと速い音を奏でます。
そして抜群の安定感。味は濃い目だけど不快な音を発しない。やっぱり世界定番なカートリッジです。間違いなし!って感じ。北島さんのギターがとてもドスコイです。楽曲全体も筋肉質でたくましい。
現行のSPUでもこういう感じは味わえます。そして組み合わせているターンテーブル、テクニクスSL-1200 Mk7はシチュエーションによって装着カートリッジを変えています。でも事務所に自分しか居ない時は、ほぼGTEが付いているかな。
コチラはワタシの趣味品。
エラくお気に入りのELACです。
超軽針圧、高コンプライアンスなMM型。トーレンスのTD320とSME 3009 S2 Impの組み合わせ。
フローティング式のターンテーブルと超軽針圧カートリッジですから、近くを雑に歩くと針飛びします。インサイドフォースキャンセルもかけていません。
しかし改めて聴くと再生レンジが広いカートリッジだ。スーーっとしてる。SPUより断然ワイドレンジ。MM型なのにね。カタマリ感はなくて音が綺麗にホドけている感じ。北島さんのギターはもちろん抜群にキレキレなのですが、フワッとカブってくるシンセサイザーがキラキラと美しい。
うむ、SPU GTEもELAC 795Eも、どっちも楽しい!
*レコードは見つけたら買いなのよね。
何度か同じようなことを書いていますが、アナログレコードもどんどん価格が上がってきているし、欲しい盤を見つけにくくなっています。ツェッペリンのオリジナル盤とかは、もう買う気が起こらない価格になってしまい。
何時、何がブレイクするか分からないからね。80年代のシティポップがこんなに脚光を浴びるとは思いもよらなかったし。欲しかった盤、見つけたらすぐに買いましょう。
それにつけても入手できてよかった!というお話でした。この盤はしばらくヘビロテです。アップルミュージックでストリーミングできますので、よかったらぜひ。
ではまた。
2023.9.13
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