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映画感想文【トップガン/トップガン マーヴェリック】

トップガン 1986年製作 監督:トニー・スコット
トップガン マーヴェリック 2022年製作 監督:ジョセフ・コジンスキー
主役は勿論、我らがトム・クルーズ
ライブ音響で2作連続上映があったので思い切って行ってみた。いつもより割高料金であったが、元は十分取れたと思う。

<超ざっくりあらすじ>
トップガン/
アメリカ海軍所属の型破りなパイロット”マーヴェリック”は相棒”グース”と共に、トップガンとなるためパイロット養成所に入る。厳しい訓練の最中、出会いと別れを経て、マーヴェリックは遂に実践においてその真価を発揮することとなる。
トップガン マーヴェリック/
前作から30年後、伝説のパイロット”マーヴェリック”が教官としてトップガン養成所に戻ってきた!とある過酷なミッション達成のため、その手腕を教官として遺憾なく発揮する。死地に赴く運命の教え子たち、彼らの中にはかつて亡くした相棒”グース”の息子、”ルースター”もいて…。


2作ともハリウッド、というより最早My name is America!!とでもいうような豪快で強引、腕白な映画である。
前作は40年近く前に製作されたとあるが、その古さを全く感じないイカした作品であった。最初に映る空母での戦闘機の離発着が、テーマソングと合っていてとても格好いい。
なんでも映像とタイミングを合わせて非常に繊細な音楽編集が施されているとか何とか…
映画では歌詞の日本語訳で『耳を聾する エンジンのひびき』と表現されている通り、まともには聞いていられない大音響とド迫力であった。今回はたまたま特別音響での上映だったのだが、この点は成功だったと思う。
大成功すぎて、観終わった直後はやや鼓膜が辛いほどだ。

ストーリーに関して言えば分かりやすく、良い意味で単純な話である。どちらもラブ要素はあるが、あくまで添え物。2作目ではヒロイン役が異なっていることもあって尚更、おまけ感が強い。
どちらにおいても兎に角主人公、トム・クルーズを引き立てる為だけの存在と言って過言ではないだろう。
御年60歳(還暦!)になる彼だが、鍛え上げた肉体は若いトップガンたちに混じっても見劣りすることはない。ミッション・インポッシブルに限らずほとんどの作品においても走って走って走って、いつでも肉体的窮地に立たされているイメージが強い。スタントもほぼなし、自前のアクションであるらしいから凄まじい。
しかしなんというか、彼が主演のアクション映画では、「トム・クルーズなら絶対生きて帰ってくるだろう…」と根拠のない安心感がある。
今回も戦闘機が爆破され危うい場面はあったが、心配ご無用。きちんと生還してくれるトム・クルーズはチキンなハートに実に優しい。

新旧、40年の時を経た2作を続けて観て思うことは、やはり映像技術の発達である。前作も古臭いイメージはあまりなかったが、それでも新作はカメラアングルがより柔軟になっており、戦闘機の飛行シーンは格段にスリリングになっていた。
何より飛行機自体の機能が飛躍的に上がっているので、当然といえば当然かも知れない。別に戦闘機に詳しいわけではないが、前作で主役だったF-14が新作において骨董品扱いされているのは、ちょっと切ないものがある。
新作の冒頭に登場するマッハ10超えの戦闘機、もはや宇宙船かのような異様さがある。前作ではマッハ2だったのに……。

先に述べたオープニングがほとんど変わらず映されたり、前作に登場した役者が登場したり、大いにリスペクトがあり十分楽しめるので、シリーズを続けて観てみるのもおすすめ。

ちなみにだが、前作ちらっとだけ出てきたトム・クルーズの新しいレーダー役の彼……、『ショーシャンクの空に』に出ていたアンディでは!?
めちゃくちゃちょい役だったが、誰か詳しい方、ご存知ありませんかね??

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