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ウェンザ ナイッ。

先日、ボーッとラジオを聴いていたら「Stand by Me」が流れてきました。
名曲ですね。
映画も観たし、原作も読みました。

舞台は1950年代末、オレゴン州の小さな町キャッスルロック。
そこに住む4人の少年たちが好奇心から、線路を伝って「死体探し」の旅に出るというひと夏の冒険を書いた物語。
死体というのは、数日前から行方不明になっているレイ・ブラワーという少年。30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ、そのまま野ざらしになっているとか。

物語の中心となるゴーディ。両親を含む周りの大人たちから亡くなった出来のいい兄と比較され劣等感を抱く。
友だち思いで正義感が強いクリス。アルコール依存症の父親と不良の兄によって家庭が荒んでおり、将来を悲観する。
出兵先で精神を病んだ父親に虐待されているテディ。それでも父親のことは尊敬しており、父親のことを侮辱されると激高する。
のろまで太っちょのバーン。いじられキャラ。ヘタレだけど憎めない存在。

複雑な事情を抱える4人の少年たち。
喧嘩したり、助け合ったりしながら旅をする姿は「友情」とか「青春」とか簡単な一言では括れない。
最初に映画を見たのは10代前半の頃。決して明るい内容ではないんだけど、10代の感性にグサッと刺さった記憶。

劇中にゴーディとクリスが語り合うシーンがあるんだけど
ゴーディの悩みを自分のことのように考えるクリスが熱い。
気休めの言葉ではなく、本気で叱咤激励してくれる存在の有難さを実感します。

私に本気で向き合ってくれる人はどれだけいるんだろう。
家族かな、友だちかな。そこまで深く話し合える存在がいることが有難いと思う。

今、観たら10代の頃と同じ気持ちで「Stand by Me」の世界観を感じることは難しいかもしれない。あの年代でしか味わえない感情。喜怒哀楽。
けど、ウェンザ ナイッ♪ってどこからか聴こえてくるたびにあの頃のことを考えるんだろうなぁって思う。

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