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「利益」と「理念」と両輪をまわす

「講習の準備」という売上につながる業務が今日でひと段落した。終わったあとの感覚として、売り上げ数字に呪縛されることもなく爽快だった。
数字目標を達成したことよりも、心の持ちようが変わったからだ。

塾に通ったことがある、通わせたこともある方は想像できるかもしれないが、講習代は決して安くはない。人によって違うが大きい金額だと20万を超えることもある。支払う親御さんは本当に大変だと思う。

塾側のプレッシャーも大きい。年間通しての売上アップの最大のチャンスとして、新しい生徒の募集機会として逃すわけにはいかない時期なのだ。

本部のランキングも、社内のボーナスも講習売り上げが指針の一つのなる。
生徒の成績向上はほどほどに、売り上げを上げている教室が評価される。

こんな売上至上主義に昨年までは疲弊していた。
「自分がやりたいのは生徒の成長に携わることで、数字ばかりを追うことじゃない!」
数年はモヤモヤしていた。子どもたちのための働くはずが、売り上げのために働いていた。こんなはずじゃなかったのに…と。「利益」よりも「理念」と大切にしていたのだ。

教室を運営している以上は、預かった子供たちへの想いがある。
そして会社に雇われている以上は、売上で貢献する役割がある。
二つに挟まれる葛藤があった。

このギュウギュウな挟み撃ちから救ってくれたのは2つの言葉だった。

尊敬する経営者の方から、
「利益」と「理念」の両輪をまわすこと
運営している以上は想いだけではやってられない、売り上げがあって、目の前の教室は存続し、目の前の生徒達のお手伝いができるのだ、と。

所属しているコミュニティの主催者の方から、
二項対立でなく高い視野で物事を統合する
白か黒か、極端な思考でなくて、いろんな視点を統合した考えを持ち発信することで、目の前の人に還元できるのだ、と。

「利益」と「理念」どちらか選択しなくてはならない、思考停止に陥っていたところにこんな2本のくもの糸が垂れてきた。「どちらか」でなく「どちらも」。

相反する、対極にある物事に葛藤することもあると思う。
そんなときには、アリのような地上の視点から、鳥のような空の視点へ変えて、「両輪」や「統合」の話を思い出してみてほしい。

アイキャンフライ!!
ユーキャンフライ!!

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