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アート⊿ライフ009 : 美術館 (ミラノ/最後の晩餐)

1. 地球の歩き方

 ミラノの世界遺産と言えば、レオナルド・ダビンチの“最後の晩餐”である。地球の歩き方では展示会は要予約で、しかも予約は何日も前からしないと取れないと書いていた。しかし、もともと唐突に決めたミラノ訪問であるし、何事も交渉だと飛び込みで行ってみる事にした。

2. チケット

 すこし分かり難い地味な路地を抜け、教会を見つけた。入り口近くで気難しそうな受付の男性に、予約無しで見られるかと尋ねたが、明確な返答無く、チケット売り場に並べとジェスチャーで伝えてきた。5人程並んでいる列に加わり、何に時間が掛かっているのか不明だが、10分ほどまたされた。漸く順番が回ってきて、女性の受付にチケット買えるか聞くと、”Maybe...”と言いながら調べて、ちょうど13:00から始まる閲覧に加われるとの事であった。20人くらいの人々がドアの前で待たされており、そこに加わった。

3. 名画

 ドアが開くと約20分間じっと壁画を見る事になる。のっぺりとした飾りっ気のない部屋の壁にライトアップされた“最後の晩餐”があった。写真や映像で見たことは何度もあるが、実分は思ったより大きく、それは長い年月がたったせいか淡い色合いだった。芸術の事はよく分からないし、宗教的な信仰も得に持ち合わせていないが、真ん中に座るキリストがこちらに何かを訴えかけるような、包み込まれるような絵であった。ガリレオが駆使した当時の最新技術のせいか、また名画と言う先入観がそう思わせるのか、はたまた幸運にも勝ち取った機会の心理的作用からか、いずれにせよ今までに見た他の絵との“違い”を感じた気がした。

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