チガサキ⊿ライフ084 : 入学式 (小学校)

1. 高熱

　4月の入学式を控えた週末・土曜の夜から体調を崩し、娘、妻、私の三人が高熱にうなされた。妻と私は季節外れのA型インフルエンザであったが、不幸中の幸いで娘はただの咽風邪だった。よって、薬漬けで何とか熱を下げて、入学式に強行参加を行った。体調は万全でなかったが、暖かい春の日と鮮やかに咲いたチューリップに囲また、入学式日和であった。

2. アンサンブル

　娘が自分で選んだポンポネット（pom ponett）の水色のアンサンブルは、ランドセルともお揃いで良く似合っていた。小学校に向かう道で、入れ替わりで帰宅している小学生の中学年の女の子達に、すれ違いさま「あの子可愛い。」と言われ、娘に伝えると当然と言ったような不敵な表情を浮かべていた。そごうの8階を、歩き回って選んだ服だった。しかし、そごうの店員に上手く乗せられて、わざわざ購入したお揃いのカチューシャは、頭が締め付けられて痛いと言って日の目を見ず、随分無駄な買い物となってしまった。

3. ダウン

　前日までは家族で唯一元気で、最後の砦の息子だったが、入学式が始まるとぐったりし始めた。よっぽどしんどくなったのか、校長先生の話しの頃には、私の膝の上で眠っていた。正門の前では記念撮影の為に列を成していたが、記念撮影は諦めて撤収した。私自身もインフルエンザの直りたて状態であったが、息子をおんぶして帰宅し、さらに息子を連れて病院の往復へと歩き回る、とんだ入学式であった。