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チガサキ⊿ライフ116 : チェス

1. 春休み

 小学校の新学期は4月5日から始まったが、幼稚園は7日からであった。姉の出た後に残った息子は、「久しぶりに、チェスがしたいなあ」と呟いていた。出張準備で時間が無いと断ると、妻にターゲットを換え、隣で呟き攻撃をかけていた。ボードゲームが大嫌いな妻は逃げ回るが、その妻に似てしつこい息子は、諦めずに着いて回っていた。出発前にウッドデッキを見ると、ルールが分からないと良い訳をしながら洗濯物を干す妻の横で、「このポーンは二個進んで…」と執拗にルールを説明している息子の姿が見えた。

2. ボードゲーム

 子供たちの脳みその活性化を目的とし、12種類のゲームが出来るボードゲームを購入した。オセロなどの簡単なゲームから始め、将棋をなんとなく覚えて、最後に息子が気に入ったのはチェスだそうである。茅ヶ崎駅前の街灯の形をみて、チェスの駒に形が似ていると言って、ポーンだ、ナイトだとか言って喜んでいる熱の入れようである。

3. 勝負

 私もチェスをやった事はなかったので。最初は説明書を読みながら、娘・息子の連合軍と勝負させられた。子供の時に覚えた将棋頭になっているので、似たルールではあるがチェスに適用するのは簡単では無い。多くの駒の移動範囲が将棋に比べて広く、また似た名前と動きの駒ながら微妙に違いが有る。この違いが曲者で、無意識の思い込みで、うっかり気付かない落とし穴にはまってしまう。最初の戦いでは、逃げ切ったと思った私のキングが、不覚にも娘のクイーンにあっけなく取られてしまった。子供たちのはしゃぎ声と爆笑がリビングにこだまし、その成功体験から好きになったようである。

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