今週の2冊 人を活かすとは
今週の2冊その1はこちら。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
敏腕マネージャーと野球部の仲間たちが甲子園を目指して奮闘する青春小説。高校野球の女子マネージャーのみなみちゃんは、マネージャーの仕事のために、ドラッカーの『マネジメント』を間違って買ってしまいます。はじめは難しくて後悔するのですが、しだいに野球部のマネジメントにも生かせることに気付きます。これまでのドラッカー読者だけでなく、高校生や大学生、そして若手ビジネスパーソンなど多くの人に読んでほしい一冊。(Amazonより抜粋)
この本の中で自分として最も印象に残ったのは「人を生かす」という話。
人を生かすには知ること・聞くこと・信じること
主人公みなみは1年生のマネージャー文乃に練習メニューの作成を依頼します。
依頼された文乃は「自分なんかがやっていいのだろうか…」と戸惑う反面、
責任ある仕事を任された嬉しさが身体中を走り廻りました。
文乃の「役に立ちたい」と強く思っていることや
文乃の頭の良さ、その頭の良さから監督の通訳として右腕になっていたことを
みなみが知っていたからできたことです。
結果として練習メニューは一新され、それまでさぼりがちだった部員も熱心に取り組むように。
この例から言えることは、
「人を生かす」大前提にあるのは、その人を知るということ。
主人公みなみは人の話を聞きだすのが上手な夕紀とともに
部員全員と面談をして、その人について理解するようにしていました。
何を求めているのか、何をしたいのか、どういう力があるのか。
その人の求めているものと強みがわかれば、生かすことができるのではないかという事例です。
ドラッガーの「マネジメント」には
働き甲斐を与えるには、仕事そのものに責任を与えなければならない
とありますが、まさにみなみはこれを後輩マネージャーにも部員にも活用したのです。
人を生かすためには話すこと
最近…でもないですが、1on1ミーティングって流行っていますし
「対話」「ダイアローグ」という言葉をよく見るように思います。
ちょいと話はずれますが、ヨガで瞑想をするときによく言われるの
「何も判断せず、ただ見ているだけ」という言葉。
これって話をよく聞くという意味では、似通っているかもな…と感じました。
人の話を聞くときは、その場で判断せずまずは聞く。
どうしても答えを急ぎがちだった時期に生きてきた私は判断を早くしがちですが
答えを求めるのではなく、ただ聴く。理解しようとする。
よく人を生かすと言いますが、生かす前にはじっくり話を聞いて
その人を理解することが大事なんだな…と
当たり前のことだと思いますが、そういうことに気付いたのでした。
家族運営にも活かせるかも
これは夫と私との関係にも活かせるような気がします。
彼は私にはない長所や能力をたくさんもっています。
それを生かして家族の一員としてより活躍してもらうことで
家族という組織内での居心地の良さのようなものが
もっと増えるんじゃないかな…とか思ったりしたんだけど
どうかなな(笑)
元々結構お話はする夫婦ですが、
単なる話ではなく、もっと深く理解することを意識して
話してみたいなと思いました。
それでは!
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