ソーシャルラボ🪻社会課題はビジネスで解決できるか

産後の孤独と親の介護を見ていて「孤独をなくしたい」と思ってから数年。
地域のコミュニティを教育を通してつくり、そのコミュニティによって孤独をなくす事業をしたい。それを自分のライフワークとしたいと思っている今日この頃です。

と言うことで(?)
社会起業家をバンバン出しているボーダレスジャパンの創業者、田口さんの本を読みました。


「ボーダレス」という会社は知っていたものの、どんな会社かはよく知らず。詳しく知りたいと思い読みました。

社会課題をビジネスで解決する


社会課題を「ビジネス」で解決するとは何なのかが徹底的に書かれていました。

社会課題を軸としたビジネスは儲からないと言われていますが、それを覆す想いと方法、事例がこれでもか、と。

効率が悪いこと、例えば30の小規模事業者から買い付けることや、シングルマザー・心身に障がいがある方の雇入を可能にしながら利益を出すためには、何をどうすればよいか。

その社会課題の根本的な原因と本質的な解決方法は何か、どうやって探りどうやって解決するか。


儲からないと言われるソーシャル小さいビジネスも1000集まれば一兆円企業になるし、社会課題も解決できるという理念も素晴らしいし、
起業家を一人にしない仕組みも素晴らしい。
資金調達に対する考え方も素晴らしい。

素晴らしいを実現するには相当な泥臭い努力があったんだろうけど、
夢物語で終わらせないのがすごいな、と。

今後、著者の田口さんは社会起業家創出から若手政治家創出に舵を切りかえるそう。
今後の活躍がとても楽しみです。

利他をビジネスに活かすには

同じタイミングでSchooのボーダレスの講座を受講。

ボーダレス副社長の鈴木さんいわく、

「利己が成立しないと利他は成立しない」
とのこと。

確かに、「お付き合い」や「善意」で購入するものは、一度か二度で終わってしまう。

「これはこんなに社会的意義がある商品です!なので買ってください!」だけ訴えられても、それだけではリピーターにはならない。

商品の質が良く、社会課題の本質を解決しながらも買う側の満足が得られるものではないと買われない。

逆を言うと、
「満足いただけましたでしょうか。実はこの商品は地球環境の云々……」と伝えられると、ファンになる。
ヘラルボニーが成功しているのも、圧倒的なセンスの良さと質の良さがあり、購入者を満足させる。

そして、その裏側にハンデのある方の創作というストーリーがあるから支持される。

そう、相手の満足ー利己が満たされて初めて利他が働き出す。
社会課題を解決することに熱意があるほど、見落としがちになる。

この視点は忘れないようにしたい。

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