2月:身体を巡らせ、代謝を上げるレシピの作り方〜料理編
春、なんといっても山菜が美味しく感じる季節です。この山菜、幼い頃から好きだった方ってどれくらいいるでしょう?よもぎにタラの芽、ふきのとう。山菜のオンパレードを見て喜んでいるのは主に大人です。
山菜はアーユルヴェーダの味「ラサ」でいうところの「苦味」を持っています。苦味は排出の役割を持ち、熱を鎮静するなどとっても大事な役割があります。「巡りを良くする」はアーユルヴェーダというより中医学的な観点ですが、よもぎなど、春のハーブは苦味があるだけでなく、気の巡りを良くする効果もありますね。
今回はこの苦味や巡りを良くする春のハーブを使って、冬から準備してきたデトックスがうまくいくように、代謝を上げる料理のレシピをご紹介します。
苦味は大人の味方。甘味や酸味とバランスを摂りながら楽しんで
現代科学の観点では、苦味や渋味って人間が毒だ!と判断する味なんだそうです。動物的感覚で危険だ!逃げろ!となるんですが、長い経験でこの毒みたいな味の中にもいいところがあるようだと認識し生活に取り入れるようになりました。
一方、甘味と塩味は脳に一番早く、わかりやすく届いてリラックスさせるので、たっぷりお砂糖入りや、しょっぱいおやつは、人が喜んで当然です。そこに油が加われば最強ですね。カレーって最強。
アーユルヴェーダで味(ラサ)は全部で六味あり、最も滋養になる味は「甘味」です。甘味→酸味→塩味→辛味→苦味→渋味の順番で、滋養が減っていきますが、その分それぞれの味に役割があります。
苦味と渋味は「滋養」の観点から一番遠い味ですが、排出や収斂など、大切な作用を持っています。特に春、kaphaが増える季節には苦味を意識して摂るようにすると、身体の中に溜まった不要な未消化物が川の流れのように外に排出されて、とっても気持ちがいいはず。
ただ、人間が「危険だ!逃げろ!」と思うくらいなので、苦味は上手に調理しないとただ不快な味になってしまいます。滋養になる味、甘味や酸味も上手にバランスして、美味しく仕上げるようにしましょう。
苦味の機能
苦味はそれ自体では良い味を与えるものではないけれども、味覚不良をなくし、毒を制し、寄生虫を除去し、失神・灼熱感・痒み・皮膚の難病・渇きを鎮静し・皮膚と肉組織を強靭にし、発熱を抑え、消化機能促進剤・消化力増進剤隣、母乳を浄化し、削り取る作用があり、湿潤性・脂肪・筋肉内脂肪・骨髄・リンパ液・膿・汗・尿・便・ピッタ・カパを乾かし減らし、乾性・冷性・軽性を持つ。
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【レシピの作り方】身体と心を整えるアーユルヴェーダ料理
eatreat.で月に1度開催する料理教室のオンライン版。「胃腸を休めるレシピの作り方」などテーマに沿って生活と食事のレシピを動画付きでお…
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