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1月:新年に身体と心を入れ替える!おいしい苦味レシピの作り方〜料理編

新しい年を迎えるにあたって、すっきりとちょうど良い体感でスタートしたい!と思う人は少なくないはずですが、それとは裏腹にどんよりと重たく「ダイエットしなきゃ」と焦りがちですね。
でも、暦の上ではまだ大寒を過ぎたばかり。冷え・乾燥が優勢の季節に、代謝を促そうとしても思うようにはいかないのが現実です。気持ちよくデトックスするには、春の暖かい季節に向けて段階を踏んで身体を調整することが大切。まずは「不要なものを出す」ことに注力したいですね。

というわけで、今月は新年に身体と心を入れ替える!をテーマに、まずは昨年から引きずりがちな未消化物を排出する料理のレシピのお話をお届けします。

「苦味」はデトックスの味。苦味を味方につけて

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春が近くにつれ、出回るふきのとうやうど、たらの芽などの山菜から、菜花や春菊などの葉野菜など、春の野菜は「苦味」が美味しいものばかり。自然界で増えるこの味は、排出効果が高い味と言われています。

そういえば、幼い頃は美味しいと感じたことはなかったような?と思うなら、子供の身体には未消化物が蓄積していなかった証拠かも。
逆を言えば、苦味が美味しい!と感じるようになると、身体が要らないものをたくさんため込んでいるのかもしれません。

身体をリセットするべく、暖かくなるまでは苦味のある野菜を毎日少しずつ摂るようにしましょう。

余計な脂肪の前に、余計な水分を排出しよう。主役はフェンネル

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「どうしたらダイエットに成功しますか?」と訊かれていつも答えているのは「脂肪の前に、水分を抜きましょう」ということです。

実は身体の余計な重みの正体は「むくみ」であることがほとんど。普段から水分の摂取をしすぎていたり、お手洗いでのお小水の排尿が十分でないことが原因で、その重さは3kgくらいもあることがあることも。

その余計な水分を抜くには「フェンネルティー」がおすすめです。写真はそのフェンネル。セリ科で、大正胃腸薬など有名な胃腸薬のメインになるほど「整腸作用」の高い生薬ですが、実は排尿を促す作用も。

フェンネルティーの作り方は簡単で、小さじ1杯のフェンネルを300ccほどの水とともに小鍋に入れ、3-4分ほど中弱火で沸かしたら、漉して飲むだけ。できれば自宅でゆっくりできる日にこまめに飲むようにすると、翌朝には見違えたように顔がすっきり!しますよ。

一通り水分が抜けて、むくみがなくなったなあと感じられるようになってから、ダイエットに取りかかると効果が持続するのでえ、やってみてくださいね。

冷たく固まった油分はしばしおやすみ。kaphaの正体は「冷蔵庫のバター」

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一方、控えた方が良いのは「冷たく、固まった油分」です。
・バター
・生クリーム
・アイスクリーム
・ラード
・クッキー
・ケーキ全般
など、ショーケースのなかにあるような美味しく甘みのある食べ物は、排出効果のある苦味とは対照的な存在。
この時期増えやすいkaphaの正体は「冷蔵庫の中のバター」のように冷たく、固まった油分そのものです。

pittaやvataが原因で増えた脂肪とは違って、奥までしっかり固まった油はなかなか溶けず、ダイエットするにも苦労します。そのため、そもそも溜め込まないようにすることが大切です。

ケーキやアイスクリームを1年中食べてはいけないとは思わないのですが、この時期だけでも少し控えめにしておくと、春の身体の体感がだいぶ軽くなるので、ほんの数ヶ月、気をつけてみましょうね。

ちなみに同じく固まった油でも「ギー」は比較的軽く、kaphaが優勢な時期でも食べ過ぎなければ大丈夫です。日頃パンにバターを塗って食べる習慣がある方は、ギーに代替してみてくださいね。

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

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