見出し画像

8月:こもり熱を爽やかにクールダウンするレシピの作り方〜暮らし編

暦の上では立秋を過ぎましたが、東京は連続で猛暑日。時折雨が降る日があるとなんだかホッとしますね。静かな雨の音を聴きながら眠ると、久しぶりにリラックスする感じがありますが、日頃溜まってた熱が、気温の低下でリリースされるからかもしれません。

アーユルヴェーダで夏の不調というと、真夏の最中というよりは秋になってから現れるとしています。夏の間に溜まった熱が、涼しくなってから不調につながるからです。
今年は外出自粛が続いてそれほどではないものの、夏は開放的な気分になって外に出るのが楽しい季節。少なからず吸収した熱を何日も放置せず、毎日少しずつリリースするのが秋に向けた養生になります。
というわけで、今月はこもった熱を爽やかにクールダウンするレシピの作り方をお届けします。

中秋の名月まで、熱はこもるばかり!pittaの憎悪に気をつけて

画像3

夏の間にこもる熱の影響で、どのドーシャが増えるかというと、もちろんpitta(火)のエネルギーですね。pittaは消化・変換、あらゆる判断を担当する生命エネルギーです。

夏の太陽の力はpittaのエネルギーそのもの。熱く、強く、燃えています。このように季節やその日の天気の特徴と、ドーシャごとの性質をリンクして考えられるようになると、今日の自分の中で、どのドーシャが増えているのかな?と想像しやすくなります。

Pittaが正常に働いている時には
・消化作用
・体温の維持
・視力
・空腹及び喉の渇き
・喜び
・光沢
・知力
・判断力
・勇気
・身体の柔軟性
を正常にしてくれます。

なんかかっこいいですね。私はpittaが完全に優勢な体質なんですが、うっかりすると増えやすい自分のpittaが気持ちよく働いていると、こんな感じで自分かっこいいなあ!と思ったりします。笑

喜び・知力・勇気!光沢というのは、そのようなエネルギーが満ちて自信がある人の状態でしょうね。内側から輝くような空気を発信している。

ところが、pittaはとても繊細なエネルギーとも言えるので、憎悪すると途端に腐敗した、扱いづらい状態が現れます。

Pittaが憎悪した時には
・灼熱感
・赤くなる
・発熱
・化膿する
・発汗
・湿ること
・流出
・腐敗
・弛むこと
・失神
・酔い
・辛味・酸味を感じる
こんな状態になります。

気温が低下して秋を迎える頃(その季節でなくても日頃からpittaが優勢になりがちな食生活をしていると)発熱したり、傷口が化膿したり、急に身体に力が入らなくなったりしないでしょうか?

辛味・酸味を感じるというのは、不調になった時、口を閉じているとこういう味が口腔内に上がってくるということ。感じたことがない方は意味不明だと思いますが、pittaの場合は「胃炎が起きて胃酸が上がってくる感じ」になりやすいのでそれをイメージしてみてください。

繰り返しになりますが、こうした不調の現れは、夏の間にこもった熱の影響とされています。中秋の名月を迎える頃(今年は9/21の予定!)放置した熱が悪さをしやすいので、気をつけてくださいね。

夏は良質な睡眠がこもり熱リリースの鍵。睡眠の質をチェックしよう

画像4

Pittaが憎悪したときは、とにかく身体に熱がこもった感じになります。動かしっぱなしで自らファンを回し始めたパソコンのようなものです。

最近のラップトップって優秀なのであんまりそういうことないですが、ちょっと前までパソコンを開きっぱなしにしていると「ウーン」と唸り始めて表面が熱々になりましたよね。夏の間の私たちの身体、特に頭部はあんなことになっているのです。

こうしたこもり熱のリリースする方法は、5月くらいからお伝えしてきた通りローズウォーターのアイパックとか、コリアンダー茶を飲むとか、色々あります。

その中でも一番いいのは、夜の睡眠の質を良質なものに保つことです。夜にしっかり脳を休めることで、身体の上部に溜まった熱がクールダウンされ、ぐんと過ごしやすい身体になっていきます。

読者のみなさんの睡眠の質は、この夏どんな感じでしょうか?日本においては5人に1人が睡眠障害と言われる時代です。自分で思っているより睡眠の質が低下しているかも?

というわけで、ここで睡眠の質をeatreat.オリジナルで作ってみたので、チェックしてみてください。

ここから先は

3,705字 / 3画像
テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

eatreat.で月に1度開催する料理教室のオンライン版。「胃腸を休めるレシピの作り方」などテーマに沿って生活と食事のレシピを動画付きでお…

サポートしていただいた分は、古典医療の学びを深め、日本の生産者が作る食材の購入に充て、そこから得た学びをこのnoteで還元させていただきます^^