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【動画とレシピ】9月:残暑のお肌をしっとり潤すギーと生姜のレシピの作り方〜料理編

短かった夏も去り、一気に寒くなったので衣替えを慌ててしているという方も多いのではないでしょうか?こんなに急に秋を迎えると、夏の暑さをすっかり忘れてしまいそうですが、身体はそんなに簡単に新しい季節を迎え入れられません。
例えばかかとはカサカサ乾燥し、冷えているのに対し、おでこはまだぼうっと暑かったり、肌荒れ・口内炎などなんらかの炎症に困っている方も多いのではないでしょうか?
夏と秋の共通点は実は「乾燥」。夏の間は太陽の熱によって、秋がくると冷たい風によって肌の油分が奪われ、乾燥することから、残暑の季節は肌をしっとり潤す食事がとっても大切になります。

vata(風)は「オイルで温めて鎮静する」が鍵

増えすぎたドーシャ(姓名エネルギー)を減らすことでバランスをとる、というのがアーユルヴェーダの養生法の基本です。少ないドーシャを意図的に増やして補えばバランスが良くなるんじゃない?と思われそうですが「ないものを求めない」というのがいかにもアーユルヴェーダらしい話ですね。

台風シーズンの10月以降は風を象徴とする「vata(ヴァータ)」という生命エネルギーが増えやすいことをお伝えしました。アーユルヴェーダでは、増えすぎた生命エネルギーの性質をとらえ、その性質の逆のことをするのが治療になります。

ヴァータの特徴は「乾性」「冷性」「軽性」「移動性」などなど。「乾燥してて、軽くて、冷えてて、良く動く」ということ。実際にヴァータが優勢の体質の方もこうした特徴を持っていることが多いです。

それに対する治療法は「油性」「温性」「重性」「固定性」です。「油で温めて重くして、あまり動かない」ことがヴァータを減らし、ヴァータの不調を予防することにつながります。

生活法や具体的な不調の事例についてはこちらの記事で紹介しましたが、こちらの料理編では、この季節に気をつけたほうが良い食材や、おすすめの料理など、レシピも交えてご紹介していきますね。

残暑のお肌をしっとり潤すレシピの作り方①カサカサした食べ物をやめてみよう

厚切りのポテトチップスや、硬いおせんべいばかりを好んで選び、バリバリバリバリと音を立てて食べるのが習慣化している人というのは「なんらかの精神的ストレスを抱えている」と言われています。

ヴァータが優勢な方や、ヴァータが増えている時というのは「神経」と関連した不調が出ていることが多く、神経といえば「自律神経」につながり、心の不安定は自律神経の不安定でもあります。

そのため、ヴァータが乱れている時ほど上記のような硬くて、パサパサと乾燥したものをバリバリと食べたくなり食べれば食べるほどヴァータがよけいに憎悪します。

こうしたおせんべいやポテトチップスのようなわかりやすいスナック以外にも、ヴァータを増やしやすい乾性の食材といえば次のようなものがあります。

豆類・豆乳・パンなど小麦粉の食品・グラノーラ・ポップコーン

読みながらドキッとした人多いのではないでしょうか?しかも、乾性の食べ物は冷性でもあることが多いので要注意です。

さらに、冷性でヴァータを増やしやすい食材といえば次のようなものもあります。

生野菜・氷の入った飲み物・アイスクリーム・コーヒー・緑茶

アイスクリームまではそうだよね、という感じかもしれませんがコーヒーと緑茶が意外なのではないでしょうか。コーヒーと緑茶を飲むとトイレが近くなりますね。そして、冬の日に排尿をするとぶるっと体が震えた経験は誰にでもあると思います。排尿は熱を逃す行為。頻繁な排尿を促す飲み物は、体の熱を奪い、冷えやすくなるのです。

それだけでなく、コーヒーと緑茶は味でいうと「渋味」に該当し、ヴァータを増やしやすい味とされています。まったく摂らないように、とはいわないですが、少し控えめにしたほうがヴァータが増えにくくなるので、気をつけると良いですね。

残暑のお肌をしっとり潤すレシピの作り方②食べ物に集中して食べよう

ヴァータが優勢な人、またはヴァータが増えている時というのは「体や心の働きが忙しない」状態になることが多いです。

例えば、
・話している相手との会話に集中できず、周りの人の会話が耳に入って気になってしまう
・家の中を掃除しようとして、色々手をつけているうちに結局何も片付いていないどころか散らかっている
・買い物にでかけると、予定していたものと全く関係のないものを買ってしまう
といったことに心当たりはないでしょうか?

ヴァータの増加で顕著なのは「集中力が低下する」こと。気持ちが不安定になり、選択を誤ることが増えてきてしまうのです。

こういうときは、せめて食事をしている時だけでも「食事だけ」に集中するようにしましょう。昼ごはんだけでもいいです。
携帯電話を見たり、パソコンを開いたり、誰かと会話をしたりせず、目の前の食事を見つめながら「私はこれを食べている」と言い聞かせるようにして食べるだけで、ヴァータが鎮静されていきます。

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

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