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【お料理レシピつき】12月:新春に向けて、体をリセットするレシピの作り方〜料理編

アーユルヴェーダの季節では「厳冬」もっとも厳しい冬がやってくる12-1月。寒くてついつい身体が縮こまってしまいますが、デトックスに向けて「身体を開く」ことを意識すると、心地よく新しい季節を迎えることができます。
新春を迎えるタイミングで、1年の疲れをとり、リセットする食事とは?ご馳走が続く年末年始、少し控えめにしたら良いのはどんな食事でしょう。料理編では、そんな食事法と具体的なワンプレートのレシピをお伝えします。

冷たい油と、保存がきく食事を極力避けよう

1年で最も冷えと乾燥が進み、ついついお布団と仲良くなってしまう厳冬の季節。この時季には、わかってはいるけれど、二度寝を繰り返したり、運動不足が続いて身体が重たくなりがちです。重たいコートを脱いで春色のワンピースに着替えようとする頃には、重たいコートの下に重たい身体が隠れていたことに気づいて、毎年ギョッとしているのでは?
前回の暮らし編では1-3月はkapha(土)のエネルギーが大気中に上昇する影響と、上記のようなゆるっとした生活で、身体が重たくなることの注意点についてお伝えしました。

kaphaは「受容する力」、栄養を体内に固定させ、記憶し、味覚を司るエネルギーでしたね。ネガティブな要素は「停滞」しやすく、「溜め込み」やすいこと。その証拠に、kaphaが増えすぎて乱れると、

・寝ても寝ても眠い時の倦怠感
・前向きになれない気持ちの停滞感
・過去やもの、人の存在に執着する心
・舌ゴケ、便が臭くなりトイレに張り付く
など、感情面でも身体の面でも「未消化物(=アーマ)」が増えている状態になります。

その要因は、
・大気中に物理的にkaphaが増えること
・生活の中でもkaphaを増やすような行為を繰り返すこと
が挙げられますが、
・食事でもkaphaを増やすようなものをついつい摂りがちになること
が多いのではないでしょうか。

kaphaは、
・消化に重たいもの
・体温から程遠い冷たい食べ物
・胃腸が一生懸命働かないと消化できない時間の経った食べ物
・保存のきく食べ物
などで増えます。イメージしやすいものだと、
・ケーキ屋さんのショーケースに並ぶ、冷たい油がたくさん含まれたもの
・カップラーメン
・市販のお惣菜
です。消化に重たいものってなんだろう?と考えているとキリがないので、まずは「冷たい油がたくさん含まれたもの」から少し控えめにすると良いでしょう。

体質改善とデトックスは、一年のリセットから

1月以降は特に、前述のような「冷たい油がたくさん含まれたもの」を避けると良いですが、12月中にまずは、今年のリセットをしておきたいですね。

ご馳走が多くなるシーズンですが、こまめに
・豆と穀物のみのベジタリアン食
・デトックス効果の高い苦味のある食材を取り入れる

といったことを意識することをおすすめします。

お付き合いも大切なので、
・毎日でなくても良いから、ご馳走を食べた次の日はベジタリアン食にする
・お腹が重たいなと思ったら、苦味のある葉野菜のスープのみの簡単な食事を摂る

などの簡単な代替食から始めると良いです。

それに加えて、一年の疲れを労りつつ、血を作り身体を強くし、ホッとするワンプレートを楽しみたいものです。
というわけで、今月のメインはビーツのカレービーツは「食べる輸血」と言われるほど血液を作り、血液を浄化する効果がたっぷり。一緒に加えるターメリックとともに、肝臓を元気にする一品です。肝臓は酒類だけでなく、ストレスの代謝も行う重要な臓器。
1年お疲れ様、と肝臓に向かって声をかけながら(笑)食べると、いつもより深く眠れて、翌朝には生まれ変わったように身体がリセットされている大変心地の良いワンプレートをご紹介します。

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

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