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レシピつき・料理教室コラム「2月:身体を芯から温めるレシピの作り方」

アーユルヴェーダでも「冷えは万病の元」

「冷えは万病の元」とはその通りで、アーユルヴェーダでも「冷えていること」と「病気にかかりやすいこと」は近しい関係性です。

病気にかかりやすいだけでなく、自分自身の力で回復するにあたって、「体が冷えている」というのは「体が温かい」よりも不利です。

なぜかというと、身体は体外から入ってきたどんなものも、熱の力で燃やし、必要なものと不要なものとに判断し、必要なものは体に固定させ、不要なものは老廃物とともに外へと排出するからです。

ところが、もともと冷えきった工場の釜に火入れをするとなるとどうでしょう?なかなか時間がかかりますし、エネルギーも要りますね。たくさん燃料を使って釜の火入れをし、よいせよいせ、と不要なものを燃やそうと頑張るのです。工場長もそうですが、現場の人たちも大変なエネルギーを使います。これは疲れます。

というわけで、普段から基礎体温をある程度高く維持していることはとっても大切です。

*私はpitta優勢の体質でいつも身体が温かいので、温活というより常に清熱に気をつけています。身体の熱を取ることが健康に良い人もいるのです。それはまた夏に話します。

1月の料理教室の記事のテーマ「消化力」についても、身体が温かいことはとっても大切とお伝えしました。

そんな中、日本人女性で「身体の冷え」を認識している方の多いこと。温活に良いグッズはお店でいつでも、山積みになっていますね。

やはり人それぞれ、冷えのパターンと原因

ひとことで「冷え体質」といっても、そのパターンと原因は厳密に言うと人によって違うと思います。

ワークショップを通して参加者の方に聞いたところ、「胃腸が疲れたとき」と同じようにそのパターンは人それぞれで、大まかに分けると、

A)末端だけ冷えている

B)下半身だけ冷えている(上半身はむしろのぼせる時もある)

C)自覚はないが多分冷えている(だいたい内臓の冷えで、便秘がある)

の3パターンに分かれました。

原因はいろいろありますが、

A)単純に肌の露出面積が広い/冷たいものばかり摂ってる/運動不足

B)運動不足/加齢/pitta過剰

C)運動不足/慢性的な冷えで3パターンの中で最も長年の蓄積

などが考えられます。

どのパターンにも登場しますが、冷えを改善するには「運動習慣」があることが一番です。

工場を稼働させなければ火は着火されませんので、そうするためにはカプサイシンのサプリを飲むよりも15分早歩きをした方が有効。

でもそうはいっても、もう少し普段の食生活で気をつけて、どうにかならないか?という方のために、4つのレシピをお届けします!(最後の4つめは実際作って試せる食事のレシピです^^)

芯から身体を温めるレシピ①身体を冷やすものを正しく知る

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

eatreat.で月に1度開催する料理教室のオンライン版。「胃腸を休めるレシピの作り方」などテーマに沿って生活と食事のレシピを動画付きでお…

サポートしていただいた分は、古典医療の学びを深め、日本の生産者が作る食材の購入に充て、そこから得た学びをこのnoteで還元させていただきます^^