【台湾旅】金門島旅行記(2023年1月)
2022年12月29日〜2023年1月1日の新年にかけて、3泊4日で沖縄⇄金門島のチャーターツアーに参加してきました。貴重な体験をすることができたので記録として残しておきます。
金門島への渡航を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
はじめに
金門島は台湾の離島です。
大陸側の大都市:厦門から海を隔てて2キロと中国大陸の眼と鼻の先にあり、厦門の摩天楼を肉眼で眺めることができます。そのぐらい近いです。
そんな最も大陸に近い台湾である金門島に、今回ツアーで行ってまいりました。
今回のツアーは、沖縄ツーリストと彭大家族旅行社(台湾旅行社)が共同で企画運営し、金門島の住民と沖縄の住民が互いに両地を観光する相互訪問の形で実施されました。
金門島から沖縄へは約180名。沖縄から金門島へは約120名の観光客・メディア等が参加しました。
金門島の観光(観・食・泊)
●金門島の観光地ってどんの感じ?
金門島の観光地は、「軍事関連の施設」が目立つ印象。
これには、第二次世界大戦後の国民党と中国共産党が中国の覇権を争った内戦「国共内戦」の歴史が深く関係しています。
ざっくり説明ですが、「国共内戦」で劣勢になっていた国民党は徐々に中国内陸から台湾側に排除されていき、最終的に共産党の追撃に耐え切れずに金門島等の離島を通って台湾に逃れていきました。
その際、金門島は国民党に軍事拠点として整備・防衛され、現在に至るまで台湾領(中華民国)として存続しています。
このような経緯から、国民党と共産党が対峙する最前線となった金門島では、現在も多くの軍事施設が存在しています。その施設のお古がそのまま観光施設になっていたりします。
具体的には、防空壕、上陸防止杭、プロパガンダ施設、砲台などがあります。
各施設では、戦いの歴史や、防衛計画等の資料を見ることができました。
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金門島の特産品「高リャン酒」メーカーの製造工場を見学しました。ひんやりとした防空壕跡地を熟成場にするなど、軍事施設を活用してお酒を製造していました。沖縄にも鍾乳洞(かつての壕)を活用して泡盛を熟成させている酒造所があり、活用方法が似ているなと感じました。
現地で実際に何種類か試飲して見ましたが、度数は60度と高めではあるが、鼻から軽やかに抜ける感じで、二日酔い等も全くありませんでした。
お土産に500mlを2本購入しました。
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金門島は包丁の名産地です。
内戦時に大陸側から打ち込まれた大量の砲弾を原料として製造されています。
包丁職人がひとつひとつ手作りで製造しており、切れ味が良く錆びないとのこと。
製造工房で製作風景を見学した後、併設された販売店で包丁の販売を行っていました。
せっかくなので大きな中華包丁を購入しました。
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その他、小金門島、金門大橋、風獅爺(シーサー的な魔除け)、得月楼(西洋風建築群)、山后集落(中華風建築群)などの観光地を回りました。
●金門島の食べ物ってどんな感じ?
金門島のグルメは、ズバリ「福建料理」です。
国民党が大陸から逃れてくる前は、普通の福建の田舎の離島でしたので、食文化はもちろん福建ベースです。台湾本土とはまた一味違った味覚を楽しめます。
ツアー中、1日目は宴会飯、2日目は地元の食堂、3日目はホテル料理とバラエティー豊かに、幅広く金門の味を堪能することができました。
特に私は、海鮮と牛肉火鍋が気に入って、二人前を完食しました。
ツアー中は美味しいものが盛りだくさんで常に満腹状態でした。
●金門島の宿はいい感じ?
金門島には、「ゴールデンレイクホテル」という星5ホテルがあります。
ツアー参加者の大半はそちらに宿泊し、私たちメディア班20名は近隣のビジネスホテルに宿泊しました。
私たちのホテルは、普通のビジネスホテルでしたが、星5ホテルの方は大型免税品店を併設していて、立地もよく広々としており、レイクビューで風格ある立派なホテルでした。
宿泊はしていないので詳しく書けませんが、参考までに資料を貼っておきます↓
メディアの報道事例
沖縄県内メディアの掲載(一部紹介)
📺RBC
📰琉球新報
📰沖縄タイムス
📰HUB沖縄
📖沖縄グラフ
金門島メディア
📰金門日報
旅の感想
まずこのような貴重な機会を作って頂いた旅行社の方々に感謝します。
旅行で台湾の金門島に行くという、選択肢がある日本人は滅多にいなように思います。
そんな中、今回チャーター便で直行できたのは、本当に特別な経験になりました。
金門島の観光については、軍事関連施設が中心であり、沖縄でいう修学旅行(平和学習)に近い印象でした。コロナ前は中国からの大勢の観光客がこの反共産党の施設を訪れていたというから驚きです。
軍事施設以外の華僑文化や高リャン酒工場見学などは試食や試飲もあり、実際に体感して知見を深めることができました。
金門島の自然環境や街並み、文化は大陸よりの印象で、台湾島とはまた違う雰囲気があります。興味のある方は是非訪問してみてください。
私は11月から中国福建省福州市に渡航予定なので、対岸の厦門や泉州なども訪れて比較できれば面白いと思いました。いい機会なので、大陸側から見た金門島も調べてみたいと思います。
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