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新マスク文庫|「拝啓」七田苗子さん/「文月」Seoさん

どうも。突然の秋に心と服の準備ができていない、EATALK MASKのミムコです。

今回は音楽をプラスした新シリーズ、新マスク文庫の第1作目となります。
七田さんの「拝啓」からジユンペイさんに曲を作ってもらい、そこから私が装画とデザインを制作するという流れを予定していましたが、七田さんの小説がお手紙形式の小説だったこともあり、この小説へのお返事をテーマに対となる小説を募集しました。

多くの方に七田さんの小説やジユンペイさんの曲を深く感じてもらいかったので、そのきっかけになればと思ったんですよね。

結果はこちら。
Seoさんの「文月」を採用させていただきました。
制作メンバーからのコメントなども載せていますので、よかったら読んでみてくださいね。


そして......新マスク文庫の第1作目、「拝啓」と「文月」のデザインが

完成しました!

マスク文庫_七田苗子2_画像

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マスク文庫_Seo_画像

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2作品のテーマ曲、ジユンペイさんの「夏風」は文章面の上にあるQRコードから聴けるようになっています。


デザインができるまで

では、このデザインがどのように生まれたかをお話していきたいと思います。

まず、七田さんの小説を読み、ジユンペイさんの曲を聴いた時にイメージした装画は木の葉が揺れているようなデザインでした。

こんなイメージ。



こちらの記事でも書いているように、木にクローズアップしようと思っていたんです。

こちらの記事を書いたところ、七田さんとジユンペイさんから『ユーカリの木』がイメージだとコメントをいただきました。

ジユンペイさん
僕的には、幹はしっかりしているけどすらっと高く伸びていて、葉は生い茂るようなものではなくそっとかぶせたように生えている、ユーカリの木みたいなものをイメージしました。
七田さん
私もユーカリやシラカバの様な葉っぱで 幹はしっかりというイメージです。
パタパタ音を立てるような木の葉の様な...ふふふ。ジュンペイさんとイメージが被って ちょっとほわっとした私でした:):)


二人から言われたら、もう絶対そうじゃん。ユーカリじゃん。

実はこの記事を書いてすぐに木を探しに行ってたんです。ユーカリって聞く前。

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しかし......ユーカリだったか!
そもそもユーカリの木って観賞用の小さいもの以外見たことない......メジャーなの? 私が知らないだけでメジャーな木なの??

とりあえず調べてみます。

ふむふむ。幹が白っぽくて幻想的な木なんですね。確かに小説と合っている感じがする。一応花言葉も調べておこう。

ユーカリの花言葉
「新生」「再生」「思い出」 (※参考ページ)

深い!!! え? お二人とも知ってたんですか? 博識ですか?

というわけで、ユーカリの木を描こうということになりました。


繋がりを表現したい

ここでデザインに関するもう一つのアイデアの話をしたいと思います。

私は「拝啓」への返事を募集することを決めた時点で、装画は2枚繋がった絵にしようと考えていました。

僕と君はもう会うことはできないけど、想いは繋がっている......ということを表現したかったんですね。


いざ実制作へ

3人で相談し、採用作品がSeoさんの「文月」に決まりました。ここで、私の当初の装画イメージが変わります。

僕と君を描きたい。

私、本当は人物をメインに描くことはあまりないんですね。何故かというと、人物はイメージを伝え過ぎちゃうので、特に顔は描かないんです。
でも......「文月」で描かれている『君』は『僕』に寄り添っている。『僕』には見えないけど、でも絵なら表現できる。絵の中だけでも二人が寄り添っているシーンを描きたい......そう思ったんですよね。

この時点で、私は他の皆さんのお手紙も読んでいるわけで、この36通の君の想いが私の中でいっぱいになっていたのかもしれません。

そして、最初の案を捨てて、描いたラフがこちら。

装画_拝啓文月_ラフ

もう木ないじゃん。あんなに考えてたけど、描いてないじゃん。
いや、描かないわけにはいかないですよね。ここは木の下なんだから。でも......この位置じゃ木の枝葉は見えないよ。どうするよ。

いや、直接描かなくても木の下だと感じられるように......何かあるはず。

木漏れ日じゃない?

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ゆらゆら揺れる光。木の下の居心地の良さ。そんな表現ができるんじゃない?

そして、こうなりました。

装丁_七田苗子2


これを二つの装画にレイアウトします。

装画_僕

こちらが「拝啓」。
『僕』は『君』がそばにいることを知りません。

装画_君

これが「文月」。
『僕』に寄り添っています。『僕』には見えないので、少し透けた感じに描いています。

装画ができました!

でも......私はユーカリのことを忘れていません。
前回、小牧幸助さんの「十を数えて夏が咲く」の時に使ったあのアイデアでいこう。角の折る部分に入れよう。そうすれば......

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木の下に文章がくる!!

木の下で読む小説になりました〜。


というわけで、このようなデザインになりました。
今回は『描く』創作過程というよりは、『考える』部分にフォーカスして書いてみました。楽しんでいただけたら嬉しいです。

七田さんとジユンペイさんも創作過程を記事にしてくれていますので、ぜひぜひ合わせて読んでいただきたいです!


七田さんがこちらの紹介記事を書いてくれました!

ジユンペイさんも紹介記事を書いてくれました!

Seoさんも完成後のことを記事にしてくれました!


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