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コトよりモノが先。〜ヨーロッパとNSR。

これからはモノよりコト消費だ!とか何とか耳にしますが、それは置いといて、最近の世の中、

モノへのこだわりが薄まりつつあって良くない

んじゃないかと思います。モノに関心を持たないと、コトは始まりませんし。
モノの良さを知ってもらえたらなー、というのが、ボクがノートを書く1つのモチベーションになっています。

なので今回は、私がクルマやバイクを好きになった理由を、そのへんにからめてご紹介させて頂きたいなと。

何を隠そう、ワタクシ、学生時代の途中まで、クルマもバイクも、"まあ、好き"という程度でした。しかし、学生時代に

あったんですね、強烈な原体験が!

ハトコくらいに当たる親戚のお兄さんが、乗っていたんです、なんと、

ロータス・ヨーロッパに!!

忘れもしない、ムラサキ色のメタリックカラーにゴールドのピンストライプ。

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↑こんな感じ。
でもって、ドアにゴールド・リーフのステッカーが貼ってあった。(タバコのブランドですね。今は健康被害とか何とかで貼っちゃダメですが、昔はロータスF1のスポンサーで、マシンにガンガン貼ってありました)こんな感じで。↓

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そして、

ビックリしたのは圧倒的な車高の低さ。

こんな感じですから。↓

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ウソです。

でもねー、乗った感覚はホント、こんな感じ。

尻が道路にこすっちゃうーっ!

て、こんなクルマほかにありますか?
尻の下を流れていくアスファルトの路面を感じられるクルマです、

マジで。

それだけじゃないんです、親戚のお兄さんが運転してみる?
って言うんです。免許取り立てのボクに。

えーっ! 良いんですか!

と言いつつ、もうコクピットに座っていましたね。"運転席"とかいう感じじゃないんですよね、コクピットなんです。ほーら。↓

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あと、ペダルが猛烈に寄ってるんですよね。

こんな感じです↓ アクセル細っそ!

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ペダルを覗き込むと、まず、ステアリングのシャフト周辺に、

配線類がわっさーっとムキ出し。

まずそれにビビるんですが、室内がタイヤに侵食されて、ペダル全体が左に寄ってる。それに、ペダルそれぞれの間の距離も近くて、

ブレーキとクラッチは気をつけないと両方踏みます。

ドカっとした靴では到底、運転できない。
感覚的には、上半身は正面を向いてるけど下半身は左向いてる感じ。

マジです。

でもね、半端ないんですよね、

マシーンを操ってる感が!!

シとンの間に伸ばし棒を入れたくなるんです!

まず音と振動。エンジンはドライバーの後ろに搭載。
それにシフトが3速に入らない。これは個体差でしょうけど。でも構造的に、シフトレバーとギアボックスとの距離が遠いので、さもありなん。数秒、クラッチ踏んだまま、3速がどこか探すんです。

よっしゃ! 3速に入れてやったぜ!

みたいな。自慢にならんって普通。

あとブレーキ。

踏んでもペダルが微動だにしない。

壊れてるのかと思うけど、昔の、油圧のアシストがないブレーキペダルは、踏んでもあまり動かないんですね。
壁を踏むような感じ。

マジで。

ペダルは奥には動かないけど、壁を踏む力でブレーキをコントロールするっていう。

あと、地上高が低いから、クルマのお腹(にあるパーツ)を、

ガンっガン擦るんですよね、道に。

お兄さんが運転するときは、マンホール避けて走ってたし、段差を超える時はスピード落として、ナナメに段差に進入するのね。一輪ずつね。そうすると腹を擦りにくいから、ね。

マジの話ですよ。

あと、

すげえハンドリング。

まさにゴーカートのような、タイヤに直結したかのようなハンドルの切り心地。

最近の東京モーターショーで、そんな猛々しいクルマ出展されてますか? 何か最近のモーターショーって、ウキウキ、ワクワク、ドキドキ感が全くないんですよねぇ。クルマが生活の一部みたいになっちゃって。

ホントはクルマって、生活の一部になんか、なって欲しくないんです、クルマ好きにとっては。ね。

逆に、乗ってる間、生活から離れられる場であってほしい。スーパーに行く少しの運転でも、運転面白れぇ!って思いたい。

…と、これが、ボクがちょっと旧いクルマにハマった、モノに端を発するコト体験。

次はバイク。これも、そんなに関心なかった。でもね、バイト先のガソリンスタンドに行くために、原付スクーターに乗ってたんですね。

で、そのバイト先の先輩が、

面白いから乗ってみ!

と言って、1週間、ボクの原付と交換で貸してくれたのが…ドーン💥

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ホンダ・NSR50。

最初、こんなの乗ったら無免許運転ちゃうん?
と思いましたが、乗れるんです。50ccですから。

原動機付自転車ですから。

しかしスクーターからいきなり、6段変速ですよ。左のレバーは、クラッチですよ! ちょっと緊張しちゃいますよ普通。

…でもね。面白いのなんのって。

2ストだから、50ccでも結構パワーがあって速かったです。ボク自身、痩せてたってのもある。デブが乗るとどんなマシンでも少し遅くなりますからね。
いやしかし、世の中にこんな面白いモノがあるのかって。

すぐに中免とりに行きましたね。バイト代で。

という事で、ボクのかけがえのない原体験は、世界に冠たる

ロータスとホンダのモノ

で形成され、20ウン年経った今でさえ、

輝きを失うどころか、なお増しているのであります!!

皆さんも、クルマ・バイクに限らず、関心のないモノでも、是非、"お試し"してみてはどうでしょう。例えば原付に乗ってる方、一度でいいですからギア付きのバイクに乗ってみてください。

人生を左右する、かけがえのない体験になるかも(大げさか笑)。

昔は、周りにいたんだよな、こういう変わったモノ持ってる人が、結構たくさん。だから接する機会もあった。
でも今は、あんまりいないもんなぁ。結局皆んな、似たようなモノ持ってるっていうのか。

だから、ボク自ら、少しでもこういう強烈にイイモノの伝道者になりたい、と思っております。

それでは、またー!


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