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壬生寺のご朱印と、芹沢鴨の157回忌。

皆さん、ご朱印ってご存じですか。

元々は、もう少し重い意味があったようですが、今は、お寺や神社をお参りに行った印としていただけます。
いただき方にはいくつか守るべきことがあるようですが、その説明は他の方に譲るとして、ボクがご紹介したいのは、

そのデザインが素晴らしいこと。

って、かく言うボクも、今回はじめていただいたのですが、驚きました。

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これはもう、アートですよね。

決められた範囲(ご朱印帳っていう小さな帳面の1ページ分)に、赤いハンコと墨の文字。

お寺や神社ごとに異なる文句とデザイン。

大胆な、あるいは繊細な、またあるいは絵画的な筆致。

なんと書いてあるのか考えてみる楽しさ。
(壬生寺のものは、ご本尊の「地蔵尊」と書いてありますが、他にも選べました)

次に訪れる寺社ではどんなご朱印がいただけるのかと想像する楽しみ。

そしてそのデザインを、目の前で

サラサラサラのサラっ

という感じで書いて(描いてというべきか)いただける。
(注:見えない場所で書いてくださるお寺や、スタンプ形式のお寺もあります)

これは、一種の

エンターテインメント

の趣があると思います。

想像するに、お寺や神社の側からすれば、あるいは遠方から来た、またあるいは外出しにくい家族の代わりにお参りに来た、そんな参拝者が喜ぶような工夫を凝らし、お土産的要素を持たせておられるのではないか、と。

あと、右下に日付けを入れてくれてますよね、9月16日って。

この日付けが、実はスゴい日付けだったのです。

たまたまですけどね。その話は後ほど。

で、

今回ご朱印をいただいたお寺は、

京都の壬生寺(みぶでら)。

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新撰組ゆかりの寺です。

ご存じの通り、新撰組はここ壬生で結成され、壬生寺を兵法の調練場に使っていました。沖田総司が境内に子供を集めて遊ばせたとか、今も境内に隊士の墓があるとか、

隣には新撰組の屯所(詰所/宿舎)であった八木家邸宅があったり

と、新撰組の逸話に事欠きません(壬生寺ホームページなどから)。

ここに行くと必ず、八木家も見学しておかねばと思っています。
私の大好きな司馬遼太郎の小説「新撰組血風録」の「芹沢鴨の暗殺」によれば、乱行を重ね、身内であるはずの近藤勇、土方歳三、沖田総司らに暗殺された、

初代筆頭局長・芹沢鴨。

その芹沢が襲われた際につまづいて、命取りになったという文机も、八木家に残っていたはず。

今回は息子と連れ立って訪ねたところ…

入口に柵が。

そして奥からは、ぽくぽくぽくと木魚の音。

なんと、

芹沢鴨の157回忌の法要中

のため、見学できず。

芹沢の命日である9月16日という日に、たまたま知らずに壬生寺と八木家を訪れたというのは、何というのかこう…

見学はできなかったけれど、息子共々、

感慨深く、帰路に着いたのでありました。

あと、157回忌という数字を、

そんなに昔のことではないな。

と感じたのは、ボクが日本人だからなのか、あるいは歳を取ったからなのか。

ご朱印については、

他にもいただいてきたので、それはまた今度、ご紹介します。

六波羅蜜寺のご朱印の記事はこちら

それでは、またー!


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