「推論のはしご」を意識する
チームで仕事を進める際、意識しておきたいのが「推論のはしご」である。
「推論のはしご」とは、人がどのような事実や情報から、どのような推論を行い、最終的な意見や考えに行きついたのかというプロセス。
人がどのようなステップで思考を進めているかを「はしご」を登るイメージで表したものである。
人は行動に至るまで、はしご①~➆の順番ではしごを登っていくという。
➆行動
⑥信念・世界観
➄結論
④推論の前提
➂状況の解釈
➁認識した情報
①現実の状況
つまり、同じ状況をみても、それぞれ登るはしごが違うということである。
チームの仲間が、それぞれ同じ認識で仕事をしているつもりでも、互いに確認し合わないと、時間が経過するにつれて、仕事の方向性や思いがずれてしまうことがある。それを大幅に修正等するとなると、使わなくてもよい無駄なエネルギーを使うことになりかねない。
だからこそ、例えば、AさんとBさんで仕事を進めるとき、Aさんは、自分のはしごを登りながら、別のはしごを登っているBさんとコミュニケーションをとる必要がある。もちろん、BさんもAさんと同様である。
Aさんの認識した状況は?
Bさんの前提?
Aさんの解釈は?
Bさんの結論は?
と、互いにコミュニケーションを取り合い、互いの状況を確認する。
仕事の効率化や生産性を高めていくうえで、推論のはしごを意識することは重要である。
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