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映画「インサイドヘッド2」を観に行ってきた

※ ネタバレしてます、
 まだ観ていない方はご注意ください。

…………

自分が見るべき年齢だと感じたのだろうか、
思春期に片足を突っ込んだと思われる我が子が
珍しく映画が観たいと言い出した。
観たい映画は「インサイドヘッド2」。

あらすじを読むと
思春期を迎えた主人公(ライリー)。
これまで主人公を支えてきた五つの感情に
新たに現れた感情たちがやってきて…
というストーリーらしい。

何年も前、
前作「インサイドヘッド」のCMを見た時
心の世界をキャラクター化してアニメ化するとは
なんて斬新な試みなんだ!と驚いた記憶がある。
と同時に
「こんな抽象的で難しいテーマ、
 さすがに映画化は無理じゃないか?」
とも思った。

しかし先日、テレビで放送された
前作の「インサイドヘッド」
笑いあり涙ありドキドキハラハラあり、
子供も私も一緒に笑ったり夢中になったり
映画としてとても面白かった。
さすがピクサー!


これは2も観に行きたい!
ということでちょうど予定のない日に
早速、映画館へ行くことに。
会場は我が子よりも小さな子が多い印象。
少し意外に感じた。

映画が始まる。


これまで調和が取れていた五つの感情
(喜び、悲しみ、怒り、ビビリ、ムカムカ)
の司令室がある日突然壊される。
そして新たに現れる四つの感情たちと
(心配、羨望、恥ずかしがり、無気力)
新しい操作板。

突然始まる突貫工事に混乱する
ライリーが赤ちゃんの頃から見守ってきた馴染みの感情たち。

「あぁ、あの頃の私こんな状態だったのかも…」
思春期の訳の分からない苛立ちや焦り、
自分が若かった頃が急に思い出されました。

物語は展開し、
ライリーはアイスホッケーで
憧れの中学生クラブチームの
合宿に参加することに。

新しい感情のメンバー、シンパイが
昔からの感情たちではフォローしきれない所を
先々のことまで計算し、
時には損得を考えて、
行動したり喋ったり…
それはライリーの本音と違う時もあるけれど
お陰で周りの新しい憧れの環境にうまく迎合、
これまで指揮官として働いていた
ヨロコビの座をいつの間にか奪ってしまいます。

そうか。
周りを見て計算して動いたり、
あまりよく知らないのに知ったかぶりしたり、
本音と違うことを言ってしまったり。

とっさにそういう行動をしてしまう時がある。
他人がそんな風なのを目にする時もある。
これって何だろう?とは思っていたけれど、
その正体は「心配」だったんだ…。
私にとっては目から鱗なことでした。


物語は進み、
順調に見えたシンパイの采配ですが、
シンパイの心配度合いがそのうち過剰となり
とうとうオーバーヒート。
シンパイはとても辛そうに泣きながら必死に
高速で操作板を操作している状態に。

私はこの時のシンパイに、
自分で自分を追い込んで
シンドくなっている自分や、
何が問題なのかわからずパニックになったり、
ほぼ酸欠状態で頑張っていた頃の
辛かった自分を重ねてしまって
涙が出そうになりました。

思春期の学校生活もそう。
うまくいかなかった時の社会人生活でもそう。
今だってこんな時ある。

表面的には普段通りでも
心の中では巨大竜巻が起こっている。

嫌われないように、
馬鹿にされないように、
居場所が無くならないように、
後ろ指さされないように、
うまくやらないと、
頑張らないと、頑張らないと、頑張らないと…
でも上手くいかない、どうして?どうして?
もっと頑張ろう、もっと頑張ったら…。
(repeat)

最後は感情みんなが力を合わせて
シンパイの暴走を止め、
シンパイが作り上げたライリーの心の花を捨て、
また以前のメンバーが作り上げた
綺麗な思い出だけのライリーの心の花も捨て、
今度は
良い思い出も悪い思い出も良い所も悪い所も、
全てを養分として取り込んだ
立派なライリーの心の花が出来上がるのでした。


嫌な思い出も辛い思い出も、
みんなあなたを形成するための
かけがえのない大切なモノなんだよ、
と教えてくれる映画。


こんな綺麗事ばかりじゃない現実はあるけれど、
大人が涙する映画というクチコミに
嘘はなかったなと思いました。


我が子はどこまで理解したのだろう?
多分シッカリ理解できていないことも
多いんだろうなと思うのですが、
でも本人も
「良い映画だった」
と満足していました。

もちろん、たくさんの笑い有り。


そのうち時間がある時に
インサイドヘッド2について
ゆっくり子供と話してみたいなと思います。
観に行ってよかったです。

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