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『君主論(マンガ版)』を読んで

こんにちは(^_-)-☆

今日は、マキャベリの書いた『君主論』(マンガのやつですが)を読んで学んだことを書いていきたいと思います!

それでは早速参りましょう!

理想の君主像とは

マキャベリは、自分と同時代に生きたチェーザレ・ボルジアを理想の君主だと言います。
チェーザレは権謀術数(社会や組織などの集団において物事を利己的な方向へ導き、自身や所属集団の地位や評価等を高めるために取られる手段や策略)の限りを尽くし、残忍な決断も惜しまなかった人物です。

どうしてそんな人が理想の君主と言えるのか?
それは、取るべき策を悉く使う無謀さと力量が民を動かすためです。
栄光と征服のためには、休息を知らず苦痛も危険も恐れない人間。
即座に状況を理解し、策を打つ。
そんな人間が君主にふさわしいというのです。

君主は恐れられるべきもの

また、マキャベリは恐れられることと愛されること、どちらもある君主が必要だと言いますが、どちらかしか取れないのなら恐れられる方が良いと言います。
それには理由があります。
マキャベリは、人間は恐れている人よりも愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つけると考えました。
自分の利害が絡んだら、恩義や愛情なんてものはすぐに断ち切るのが人間だと。
そんな欲得に目がない人間を統率するには、恐怖が必要だ。
だから、残酷な面を持つチェーザレを彼は理想の君主だと言ったのです。

運命について

最後にマキャベリは運命について、語ります。
戦争の続く激動の時代を生き抜いたマキャベリであるからこそ、時代と環境の変化を多く経験しました。
そうして時代が変わっても、人々の考え方が変わらないために不運になるという状況があると考えました。
時代の変化をいち早く察知して諸状況の変化を見極めて適応させれば幸運になれるというのです。
運命にただ身をゆだねるのではなく、半分は運命に、半分は自分の決断と行動によって現状を変えられると説きました。
現実世界に適用できない高尚な倫理は必要なく、
慎重であるより果断に進み続ける方が良い
与えられた運命に埋没して生きる人間より、運命に適切に対処して行動する人に人間はついてくるからです。

筆者より

いかがでしたか?
現代の我々にも考えさせられる部分があったように感じます。
ただ単に優しいだけの人間に人をまとめることはできない
人びとに恐れられる人間が人々を動かすことができる、というのは
ある意味事実かもしれません。
まさに恐怖政治です。
ただ、それが現代で正しいのかというのもまた事実であり、
会社などで恐怖政治によって病んでしまう人もいます。
君主、つまり現代のマネジメント職の人びとは威厳を持って人を動かすこと、そして人の心をケアすること、これら二つを同時に考えながら行動しないといけないという面で非常に大変かもしれません。
ですが、逆に言えば、それができる人は必ず成功できる。
そう思いました。

今日も有難うございます(^▽^)/


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