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2020年。北京からの一時帰国が一転、台湾に住み始めたという話②

コロナ渦の中、いや今だからこそ台湾に会社を作り、子供を連れて行くと決めた。その決断に迷いがなかったのは、14年の間中国をメイン拠点として仕事を続けてきて、やはり「アジアの現場で立ち回り、日本へフィードバックする仕事をすること」が自分にとって最もしっくりくるという直感と自負があったから。決め手になったのは中国語環境に慣れている子供達の「ハハが決めたのなら楽しんで行きたい」という一言。

4月から東京自社の台湾事務所を作る手続きをスタートし、7月には台湾現地の代行会社を通じて法人登記完了、就労ビザと家族ビザを取得、8月初旬の渡航日に向けリサーチと14日隔離の準備を始めました。

2020年8月時点で台湾渡航前に準備、予約が必須だった物をまとめてみます。

①PCR検査陰性証明: 2020年8月現在、日本から台湾に向かう場合、渡航日から遡って3日以内のPCR検査陰性証明が必要。その時期は翌日検査結果が出る病院が少なく、さらには検査センターも高齢や持病のある方を優先的に検査するというガイドラインがあるため、1ヶ月前に予約した時点で「できる限り頑張りますが、絶対に出るという保証はありません」と強く念押しされました。注意点として、この3日間というのは、台湾領事弁事処からは土日祝を含まないという定義であったけれども、各航空会社によってその規則は異なり、航空会社が休日を含む3日と定義すれば搭乗は不可となります。ちなみに、私たちの登場したJAL便は、8月時点では休日を含む3日以内の証明を提出する必要があったので、PCR検査の結果が順調に出なければ全て振り出しに戻るというリスキーな状況でした。

②検疫専用のホテルを事前に予約:台湾での隔離の場合、検疫専用ホテルを事前予約し、空港から専用タクシーを利用してそのままチェックインする必要がある。中国は渡航したのち、空港でホテルを選択、もしくは割り振られるが、台湾は事前にリストから候補を決めて自分で予約を入れる。*台湾検疫ホテル情報→ https://taiwan.taiwanstay.net.tw/covhotel/

そもそも14日間の隔離という状況を体験したことがないため(しかも子連れ)できる限り光と外気が入るような部屋をピックアップして数件予約電話をしてみましたが、およそ1ヶ月半前の時点でほぼ部屋がなく、空いているホテルも残り数室という状況……安全策としては先に隔離ホテルの空き状況を確認した上でチケットを取るほうがベターかと思われます。

ホテルが決まったら、ホテルの係員から非常に細かいルールと渡航当日の流れがメールで届きました。ホテルによって、3食のお弁当がない料金(自分で完全にデリバリーする人)も設定されていましたが、私が予約したホテルは一律ご飯付きの料金でした。


③台湾衛生局検疫用のデータの提出:渡航当日、事前に台湾の領事弁事処共有されたURLに個人情報及び検疫用ホテルの予約情報、住所等を書き込み日本の航空会社カウンターに提出する必要があります。↓↓↓台湾衛生部が管理するこちらのシステム


ちなみに我々が渡航した8月初旬は成田空港から1日で5便ほどしか国際線が飛んでおらず(!)台湾行きのカウンターも我々以外に誰もお客さんが並んでいなかったため、係の方が子連れの私を気遣ってくれたのか、わざわざチェックインカウンター前に椅子を並べて対応して下さいました。まさに前代未聞!!3ヶ月前はまだ渡航者も少なかったからだとは思うけれども、このデータ確認には、すくなくとも20分前後の時間を要していたので、兎にも角にも今の時期の渡航はかなり時間に余裕を持って空港に向かったほうが良いと思います。

あとは、何があってもすぐ対応できるように「台湾SIMカード」を事前にAMAZONで購入。こちらのSIMは問題なく現地で使用できました。

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渡航の準備おおよそ整えば、もうあとはPCR検査の陰性証明が予定通り発行されるのを待つのみ。私の場合、検査の翌日12時に結果が出るはずがやはり検査センターが大混雑の様子で、ひたすら待ってくださいと告げられ、無の境地で近くのカフェで数時間待機、無事に受け取れたのは予定時間の6時間後、18時すぎでした。

とりあえず、書類は準備した。気持ちも整った。験担ぎに女3人で髪を切りに行き、あとは飛ぶのみ。月に2回以上飛行機に乗る生活をしていたとは思えない渡航への緊張感。

ここから14日ワンオペ子連れ隔離と現地開拓がスタート。詳しくは次回に。



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