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自分らしく生きること

最近ショッキングなできごとがあり、自分の生き方について考えることが増えた。昔から自分と人を比べて「あの人はモテそうだな」とか、「あの人は仕事が早い」と考えて自分を卑下していることが多い。しかし、自分自身を愛してこそ、他人を受け入れられることができるのだと映画を通じて知ることができた。

週末に、友人に誘われ地元で韓国映画の「無垢なる証人」を見た。
人間はあらゆる肩書で人を見る。主人公の弁護士は、とある事件の弁護をすることになった。彼は検察側の証人である自閉症の女の子を「障がい者」というフィルターにかけて、女の子の証言には信ぴょう性がないだろうと考えていた。主人公だけでなく、周りの多くの人間がそう思い込んでいた。しかし、女の子に証言を聞くために弁護士が何度もコミュニケーションを重ねていくことで、彼が女の子にかけていたフィルターがうすれていき、信頼関係が築かれていく。

主人公の弁護士は、生き方について悩んでいた。はじめは商売としての弁護をしようと、正義に反する考え方をしていた。そして会社の上司に影響を受けて、「垢」がつきかけていた。

しかし、「無垢」な少女の生き方に触れたことで、彼自身の生き方を見直すようになっていく。自閉症の人たちは自分の世界を持ち、正直に生きている。女の子の素直でまっすぐな生き方に触れて、弁護士は生き方を改めようと決める。そして最後は弁護士としての役職も捨てて、女の子の証言を証明し、真実を明らかにした。彼は自身の正義を貫き自分らしく生きたことで、想っていた人とも心を通わせることができた。

私は自分の生き方について悩んでいたので、この映画を見て今の自分に必要なことをほぼすべて知ることができたと思う。
人との信頼関係は会って話して、はじめて始まる。そして、うわべの笑顔で優しく接することだけが優しさではない。喜怒哀楽を出し、相手を心から想いやることが優しさだ。女の子のお母さんはその子のために怒り、笑い、泣いていた。
あるシーンで弁護士が、「自閉症さえなければよかったですね」と女の子のお母さんに言ったが、お母さんは「自閉症がなくなったらその子ではなくなる」と返した。自閉症は障がいではなく、その子の個性だから。

自分を受け入れること。愛すること。
まずそこから始めようと思う。
そして人はみんな見方や考え方も全く違う。だから知る努力をしてこそ、分かり合うことができるのだ。

「人間は誰でも失敗する。だから過去は捨てなさい。そして自分を愛しなさい。そうしてこそ、他人を愛せるのだから。」


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