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Plant Medicine 植物や自然界のこと

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5.メディスンの意味するもの

3.Time is Medicine. にも書きました、Medicine、についてです。 この単語は、普通に訳したら、 医療や薬と訳されます。 ネイティブアメリカンの世界観に、 Medicine Wheelというものがあります。 ここで使われているMedicineは、 単に医療、薬という意味以上のものを含み、 秩序ある生き方や、心ある道、 のようなものを含んでいます。 この秩序とは、人間が考える秩序ではなく、 宇宙や自然界の秩序のことです。 宇宙の秩序はスピリチュアルな

植物の美を学ぶことは本質的な癒しにつながる

かつて世界の起源の秘密を知っていた賢者は、次のように語った。 「巨人から天と地が生まれた。巨人の骨から岩や石が生まれ、巨人の血から川や海や小川が生まれ、巨人の肉から土が生まれ、巨人の髪から草が生まれ、巨人の考えから雲が生まれ、巨人の息から風が生まれた。しかし、巨人の心から太陽が生まれた。今日でも地球という巨大な体は、暖かさと愛情を与える心のように太陽によって支えられている。」 それを聞いた子どもたちは、ニコニコして 「素敵なお話! もっと聞きたい!」 といった。賢者は続けた。

地球の暦・魂の暦⑳ 8月18日~24日

8月18日 8月19日 8月20日 満月 8月21日 8月22日 処暑、太陽が乙女座へ移動 8月23日 8月24日 自然は人間に助けを求めている。そして人間の中には自然を理解する力が備わっている。夏の間に外にでて自然からさまざまなものを受け取った感覚は、それを担って内側に戻り、自分のなかでそれを実らせていく。 もし、それをすることなく、人間が常に自分自身にしか関心がなかったら、外にある自然に目を向けなかったら、自分で自分を消していくことになる。 以下の言葉は、

地球の暦・魂の暦⑰ 7月28日~8月3日

7月28日 7月29日 7月30日 7月31日 8月1日 梅雨明け。平年より8日、昨年より10日遅かったそうです。 8月2日 8月3日 梅雨がやっと開けて、薬草仕事などが忙しかった。 プラムをたくさん分けていただき、クラフトコーラをつくってみたり、エキナセアのチンキを仕込んだり、ドライにする分の採取をしたり。 宇宙からの力がやってきて、地球の力と結びつき、植物やその植物らしさの表現をする。その結果が花であり果実である。その恵みを適切に受け取り、使わせてもらえる

植物と猫さまの下僕として生きる

先日の合宿で受け取ったことを元に、いろいろと言語化していきたいと思う。まずは、紆余曲折して結果的に植物の下僕になるという流れを自分の振り返りも含めて。 メディアとメディスン 植物の香りがもつ癒しの力を不思議に思い、学び始めたのがアロマセラピーだった。それが1995年。 その後、アロマセラピストとして仕事をすることになったが、その仕事には二つのラインがあった。一つは人間に向き合うこと、もう一つは植物に向き合うこと。 そして、それらの間をつなげていき必要な変化を起こすこと

植物との対話 研究クラス@裏磐梯合宿2024を終えて

7月22日~24日に2泊3日で合宿をしました。 ずっとオンラインで学んできた人たちが、リアルで集まる場になりました。長い期間、オンラインで会っているので、実際に会うこと自体が楽しみでした。 オンラインではそれぞれの身近な植物を観察していただいていましたが、今回は一つの植物にグループで取り組みたいと思い、「タイマツバナ」(レッドベルガモット、ビーバーム)を選びました。 今年はちょっと開花が早かったものの、ワークショップに合わせたかのようにピークを迎えてくれました。 「星の

白樺と金星と魂のこよみ

樹木の芽吹きと1年間の成長 春の遅い裏磐梯では、やっと木々が芽吹き始め、一気に広がろうとしているところです。春から、記録のためにいくつかの樹木の観察をしています。 樹木は冬でも樹形などが観察できます。 しかし、芽吹きの時にどんなふうに葉っぱが出てきて、秋にどのように葉が落ちて、1年間の成長がどこからどこまでなのか?というところを、よく見ていないと、「そういえば、どうだったっけ?」となってしまいます。 この冬に『星々と木々~ゲーテシュタイナー科学への道』のゼミをやって

地球の暦・魂の暦④ 4月21日~27日

4月21日 4月22日 白樺のマニアック植物観察(続編ある予定) 4月23日 明日は雨なので、その前に、伸びたフキノトウを収穫。 4月24日 太陽が牡牛座にあるときの満月「ウエサク祭」 一日中、寒くて雨が降り続く。 4月25日 雨上がりで植物の様子が変わる。満月の力も影響があったのかも。 前の花の日にまいたカモミールが、花の日のこの日に一斉に芽が出ていました。葉っぱの日にまいた葉物は、葉っぱの日にでるのか? 4月26日 昨日までの雨と強風はうそのように晴れて、気

地球の暦・魂の暦③ 4月14日~4月20日

4月14日 4月15日 種まきカレンダーで花の日なので、カモミール、カレンデュラ、マロウの種をまきました 4月16日 土用入り みずみず4月17日しさが足りなくて、ウンディーネが働けないと思っていたら、パラパラっと雨が降りました。 4月17日 また、朝方適度な雨が降り、さらに植物の成長スイッチが押されたようです。 4月18日 4月19日 太陽が牡羊座から牡牛座に移動する日 光に向かおうとする衝動は、意識的であれ、無意識的であれ、どのような生き物の中にも存在する。

地球の暦・魂の暦② 4月7日~13日

4月8日 4月11日

地球の暦・魂の暦① 3月31日~4月6日

4月1日 4月2日 4月4日 清明 4月5日 4月6日

月の時代を記憶する植物たち

(ヘッダーの写真:ゲンノショウコの芽吹き) 雪が解けると、寒さに耐え地面にへばりすいていた植物がだんだんと立ち上がってきます。ヘッダー写真のゲンノショウコは多年草で、雪が解けてすぐに、こんな状態なので、冬はこのままロゼット状で葉がついたまま雪の下で過ごしているようです。 上の写真だと、葉っぱが広がろうとしているところは、花の開花のようでもあります。 タイムとラベンダーはゲンノショウコと同様に、雪の下で緑の葉をつけたままつぶされていたのが、徐々に立ち上がってきた。双方とも

石灰岩・生石灰・消石灰

『大地の四季 季節の錬金術』を読んでいます。 石灰の話が出てきたので、調べたことを書いておきます。 まずは、You tubeから。 生石灰に水をかけるとシュワシュワっと溶けていくのにビックリ( ゚Д゚) 石灰岩から生石灰をつくる実験 石灰は植物に対して地上的な力を与えるそうな。 しかし、あまりにも地上的になりすぎることを嫌う植物もいるということ。 取り込んだ石灰は炭素とともに、植物の物質的で固い部分をつくっている。植物は樹皮や繊維を自分から切り離し、あまりにも地上的に

地球は、自分が大いなる生命であり、つながりの中の一部であることを知る場所

地球という場所は、多様な生命形態が存在する場所だ。 形態は多様であっても、ひとつの生命・LIFEから流れ出て分化しているものなのである。 ひとつのSpiritであると知ること、ひとつのLifeであることを知ること。 形態を持ち地球に生きている意味は、個別のものでありながら、背後では繋がっている一つのものであると実感するためだ。 バラバラなものを癒すメディスンは、バラバラなものを媒介となってつなぎなおしてくれる。 そして、結果として自分が繋がりの中の一部であること、調和