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僕らが地方でマーケティング支援をしていく理由

自己紹介

はじめまして。アースダイバー株式会社・代表の佐藤です。
僕たちはWEBマーケティングの支援事業を行なっている、創業1年目のスタートアップです。
「世界中のものづくりを自由にする」といったVisionを掲げています。僕たち創業メンバーには、人生を変えるアーティストや作品との出会いがありました。
ローリング・ストーンズ、プリンス、ライ・クーダー、バート・バカラック、ルー・リード、ヴィム・ヴェンダース、フランク・キャプラ、キャメロン・クロウ、中島らも、中沢新一...と挙げていくだけでも一日が終わってしまいそうです。「ものづくり」の尊さと、そんな素晴らしい作品に囲まれて過ごすことの幸せを知っているつもりです。
世の中に、少しでも多く「良いもの」を届けてみんなで楽しく生きていきたい。しかし、まだまだ制作・流通面でものづくりがサポートされている世の中にはなっていないように思います。素晴らしい作り手が、生計をたてられずに、創作活動を断念してしまう世界であってはならないと強く思います。
ここでの作り手とは、芸術に限らず、事業活動も含めて考えており、良いモノを作り届けるという意思を途絶えさせてはいけません。
日本の政治や行政によって、そうなってしまっている一面も大きくありますが、当社は民間企業として、経済圏をつくることでこうした課題を解決したいと考えます。

起業前に私が感じていたこと

学生時代の私は「意識低い系」と言いますか、自分と社会の接点をうまく見出せないタイプでした。
大学院進学はお金もかかるので、好きな本を出している出版社を数社受け、とある音楽雑誌の出版社にひろってもらいました。古今東西の音楽を1年間で1,000枚以上は聴く職場環境で、当時の自分にとってこれ以上ない仕事でした。また、編集者として小西康陽、柴山俊之、カルメン・マキ、浦沢直樹、など好きなアーティストや作家と会うことができ、また、20世紀のポピュラー音楽をアーカイヴ化していくことに携わることができとても良い経験だった一方、音楽雑誌の売上は低迷しており、モノを売る・流通させることのできない自分に悔しい想いが募っていました。
コンテンツを「作れる」から「売れる」へのシフトが必要と感じ、DeNAに中途入社。ベンチャー特有のとてもハイな体験(1年間で事業部のメンバーが100名以上増え、映画「ソーシャル・ネットワーク」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のようだった)をして、さらに野戦的な環境を求め、圧倒的なスピード経営をする春日社長の情熱に惹かれ、ポート株式会社に入社しました。

宮崎県・日南市で見た光景がきっかけに

ポートでは、地方創生の取り組みの一貫として、宮崎県・日南市にサテライトオフィスを置いており、私は東京のコンテンツ・マーケティングの責任者と兼任する形で、日南オフィスにおいてコンテンツ・マーケティングの体制構築を進めるプロジェクトを推進していました。
とても意義深いプロジェクトだったと思います。というのも、地方ではコールセンター業務を中心とするサテライトオフィス運営ばかりなのが実情で、それだけでは、地域における技術やノウハウの還元が起こりづらいという課題があります。
ポート社の一員として、地方にマーケティングの組織体制を作り、その後、サテライトオフィスのメンバーも大きく貢献し、東証マザーズに上場することができたのは、とても良い経験でした。自分自身はその後、アースダイバーを創業するに至っています。
地方創生ということで言えば、SBIインベストメントを始め、地銀の再興を発端とした金融面でのサポートは進んでいっているものの、地方の中小企業を「ナカ」から活性化していくためのハブ的存在は、まだ少ないように思います。
また、余談ですが日南市に出張に行っていた時に、必ず寄るバーがありました。ジャズやソウル、古いロックが静かに流れ、マスターと音楽や古着談義をして、時間がゆっくりと流れる空間です。こうした素晴らしい場所が、今日も明日も、来年も開かれ続けるために、僕たちは何ができるのだろうか?

「世界中のものづくりを自由にする」ために、僕たちは何をするべきなのか?
まずは、地方におけるマーケティング活動の活性化をすべきであると思っているのです。

当社が地方で展開していく取り組み

大きく3つあります。
それぞれが独立した活動なのではなく、また、当社のマーケティング活動の利益拡大のための手段でもなく、地方におけるマーケティング活動の活性化に繋がるための、共創モデルを作り上げたいと思っています。

・実行面にフォーカスしたマーケティング支援
一つ目は、マーケティング支援を通じた企業の直接的な経営サポートです。地方にはWEB制作の会社は多くあるのですが、マーケティングの実行支援が強い会社が少ないため、WEBマーケティングを通じて事業成長をする機会が少なくなりがちです。
また、戦略面でのアドバイザーやコンサルタントがついていても、実行する難易度が高く、成果に結びつかないようなケースも多くあります。

・セミナーやワークショップを通じたマーケティング普及
二つ目に、地元商店を対象としたセミナー・ワークショップをもっとやるべきだと考えています。これは当社だけで行うのではなく、パートナー企業も招集しながら、地元の商店の方々が集客数を自分の力で増やしていけるような仕組みが必要です。

73歳でnoteを始めた寿司職人。「自分の貯金だけで勝負していると、終わりが来る」
新R25でもこのような記事がありましたが、コンテンツ発信の仕方次第では、地方にいても集客を大きく伸ばせる方法がたくさんあります。

・ローカル・マーケティングの研究・集合知化

三つ目が、ローカル・マーケティングの研究、集合知化です。ノウハウを当社だけのものに止めるのではなく、一般開放し、さらに地方経済が活性化していくために、競合にもどんどん入ってきてほしいと考えています。地元でマーケティングに強い代理店がどんどん増えていくのも良いですね。
ローカル・マーケティングに関するwikipediaのようなCGMを作りたいと思っています。集合知によって、地方企業の課題解決に取り組んでいきます。

最後に

僕たちの考えに共感してくれる人が少しでもいたらいいな、と思ってます。主役はものづくりをする皆様で、僕たちはいわばバックバンドです。このnoteも今後更新していければと思っていますが、

・僕たちと近い試みをしている方々へのインタヴュー
・地方企業へのインタヴュー

を中心に情報発信をしていきたいと思います。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

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