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認知バイアスを認知するということ

文:鈴木温人(アースデイジャパンネットワーク 発信サポーター)

こんにちは!アースデイジャパンネットワークのサイトの構築から運用までサポートさせていただいている鈴木です。
新しい年度になり、特に自分の環境の変化はありませんが今年度も引き続き陰ながらアースデイジャパンネットワークのサイト運用のサポートをさせていただきますので、よろしくお願いいたします!

今回は「認知バイアス」というテーマについて少し自分の思ったことを書いていきたいと思います。

きっかけ

自分が「認知バイアス」という単語について興味を持ったきっかけは仕事中のことでした。
もともとはエンジニアとしてWebディレクターからもらった指示書をもとにコードを記述するお仕事をしていたのですが半年ほど前にエンジニアからWebディレクターに職種転向をしました。そのため以前よりもクライアントさんとディスカッションやミーティングを行う機会が増え、お互いに持っている知識や想定している前提条件、考え方が異なることを改めて認識しました。
そこでどのようにしたらスムーズに会話を進めることができるのか、相手の理解しやすい伝え方はどのようなものか調べている中で出会ったのが「認知バイアス」という単語でした。

なので今回は書籍を用いて学んだ知識と、仕事の中で感じたことを踏まえて少しご紹介できればと思います。
※あくまで素人が書籍の情報から思ったことを記載しているということをご認識ください。

自分が参考にした本はこちら↓

そもそも「認知バイアス」とは

「認知バイアス(cognitive bias)」とは、偏見や先入観、固執断定やゆがんだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉

情報を正しく選択するための認知バイアス事典より

さまざまある「認知バイアス」のなかで自分が気になった、そして環境問題について関連性の高そうなものをいくつかご紹介します。

①希望的観測(楽観バイアス)

物事を自分にとって都合のいい方向に考えやすい傾向のこと。
例えば、気候変動や気温上昇などの影響を自分には関係ないと考え、行動を先延ばしにしたり、対策の必要性を軽視したりする可能性があります。

②チェリーピッキング(確認バイアス)

都合の良い特定の証拠にだけ着目し、それ以外の不都合な証拠を無視すること。
①の希望的観測と関連性が高く、自分の既存の信念や考えに合致する情報ばかりを集め異なる意見を排除してしまい、環境問題に関する情報収集においても、楽観的な見解ばかりを集め、問題の深刻さを認識できなくなる可能性があります。

③二分法の誤謬(ごびゅう)

実際にはより多くの選択肢が存在するにもかかわらず、限られた選択肢しか存在しないと思い込んでしまう状況。
例えば、エネルギー問題について「原子力 vs 再生可能エネルギーどちらのほうが良いのか」という問題を提示された場合、現実にはほかにもたくさん選択肢があるのにどちらかを選ばなければならないといった状況になり、正しい選択をできなくなってしまうなどがあります。

まだまだ種類はたくさんありますが今回紹介した内容は、どんなジャンル分野でも同じ考え方ができると思っています。

このように自分は知らず知らずのうちに「認知バイアス」がかかっているんだということを、認知しておくことでより正しい情報を得ることができ、柔軟な考えができるようになると思います。

そのためリアルでもWeb上でもSNSでも、様々な場所で発信されている環境問題に関する情報や、意見について筆者のバイアス、または読んでいる自分自身のバイアスを取り除いて正しい情報の精査をしてみてはいかがでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。


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