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Earth Company、はじまりの物語


こんにちは!
今日は、一般社団法人Earth Companyがなぜ設立されたのか、その「始まりの話」をご紹介したいと思います。


はじまりは、6年前。

2014年2月、共同創設者の濱川明日香・知宏は、日本人として初めてダライ・ラマ14世から「Unsung Heroes of Compassion (謳われることなき 英雄)」という栄誉ある賞をいただきました。この賞は4年に一度、世界から50人、見返りを求めずライフワークとして人道支援活動を行う人々が選ばれ、表彰されるものです。

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当初、2人は「私たちは到底この賞に値しない」と辞退を考えていましたが、ある人の存在が、彼らの背中を押しました。

その人の名はベラ・ガルヨス。

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ベラを授賞式に連れていき、会場で彼女の生き様と活動を多くの要人に伝えることができれば、彼女の今後の活動を飛躍させるきっかけ が生まれるかもしれない。この「橋渡し」こそが、受賞の意義だと思った2人は、ありがたく受賞することにしました。


この人が未来のために行動を起こす時には
必ず応援したい


濱川明日香・知宏は、これまでの国際開発・ 支援活動の中で、多くの素晴らしい活動家に出会ってきましたが、なかでも、圧倒的にこの賞にふさわしいと確信したのがベラでした。

2人が留学先のハワイ大学の大学院でベラと出会ったのは、2008年。

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当時のベラは、奨学金の一部を仕送りに当て、43人の兄弟始め100人を超える親戚・遠戚の家計を支えながら、独立して間もない東ティモールを 再建するため、勉学に励んでいました。

濱川明日香は、人身売買、少女兵、難民と壮絶な経験をしてきたベラの半生や彼女が描く東ティモールの未来についての話を毎日のように聞きながら、「将来この人が国の未来のために動く時には、絶対に応援しよう」と固く心に決めていたのです。

当時、ベラは独立間もない東ティモールで、自然と共存する持続可能な発展の在り方を学び、地方が自然環境を活かしながら発展できる経済モデルの実現を目指すために、子どもたちへの環境教育を行うグリーン・スクールの設立を計画していました。

授賞式が行われたサンフランシスコで、グリーン・スクール設立に対する政府からの大規模な資金援助が白紙に戻されたことを聞き、濱川は「その時が来た」と、迷いなく支援を決めました。

これが、Earth Company設立のきっかけです。

当時、濱川家は一家でバリ島への移住が決まり、第二子を妊娠していましたが、まったなしのベラの状況に応えるために、濱川明日香は社会起業家となって2014年10月にEarth Companyを設立。ベラのためにファンドレイジングを行い、475万円の寄付を日本から東ティモールのベラへと送りました。

そしてベラは私財を投げ打ち、日本からの支援に支えられ、2015年5月に東ティモール初の環境学校がマウベシに誕生したのです。

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支援があれば、その活動のインパクトが
飛躍的に拡大する「ベラ」はたくさんいる


ベラのように、地元コミュニ ティや国民から信頼され、期待され、未来を託された「逸材」は、世界に他にも存在します。

国際開発を専門とする濱川明日香・知宏のキャリアの中でも、稀に、2人を圧倒的にインスパイアする「傑物」がいました。彼らは、それぞれのコミュニティに おいてロールモデルであり、「希望の星」であり、そしてヒーローでした。

しかしそのようなリーダーが、 必ずしも国際的な支援の機会を得ているというわけではありません。

だからこそ、そんなベラのようなリーダーたちに光を当て、日本のみなさまと共に水となり太陽となり栄養を注ぐことで、現地のコミュニティに希望の花を咲かせるお手伝いをしたい。

そんな思いから生まれたのが、Earth Companyです。

そして未来に「変革」を起こす力を持つ、現地のコミュニティのリーダーを後方支援し、彼らの活動のインパクトを最大限にすることで、そのコミュニティの変革を支え、次世代に希望をつないでいきたい。

この地球は、先祖から継承したのではなく、私たちの子供たち、子孫から、借りているのです」(ネイティブアメリカンの格言より)


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