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僕が僕であるため

逃げ出した先には
悲しみと欲望とが
混じり合いそして
生きる目的もない
人形のように光を
なくした目でいた

人混みにまみれて
誰にも気づかれず
みんなと同じ方向
なんとなく歩いた

自分の足音も消え
知らない音楽だけ
木霊している街で

苦しみもないそれ
痛み感じないのは
死んでいると同じ
そうじゃないのか

お前はどうしたか
お前は何を得たい
それを探すために
生きてきたのでは
ないんじゃないか

叫ぼう心の底から
叫ぼう自分の言葉

自分に無関係な人
その怪訝な顔さえ
関係ないんだ今は

両手を広げて僕は
秋の底夜空の果て
振り返ってみたよ

あの日の夢の欠片
それをつかむから

僕が僕であるため
選んだ道はきっと
砂漠のように乾く
断崖のように僕を
阻み続けるだろう

だけどそれでも今

僕は僕であるため
手に血が滲んでも
足の皮がむけても
進むことしかもう
できないと知った

自分の夢を語るの
恥ずかしいなんて
かっこつけてもさ

最後は僕の人生の
正しさを知るのは
僕だけなのだから



【自己お題】
TM NETWORK 雨に誓っての歌詞を使って

僕が僕であるため


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