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これが愛というのなら

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13歳年下の親友の望。 何もかも恵まれているような望に潜んでいた、「影」。 「望のためなら何でも出来る」 私にそう決意させた望との物語。
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#病院

【これが愛というのなら】小さな嵐の前の、たつまき

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病棟勤務

理恵が退職し、しばらくしてから私は外来勤務から病棟勤務に変わった。

配属は整形病棟。

ICU担当や、長期入院、または転院から施設、また転院をくり返している患者がいる病棟担当(電子カルテ化して現在は楽になっていると思うが、手書きカルテ時代、大変算定が難しかった)は、忙しさに毎日6時かも7時間も残業しても時間が足りないようだっだが、整形病棟は楽だった。

冬にスキー場で骨折した患者

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【これが愛というのなら】オンナのチカラってやつ?

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元カノからの連絡

仕事は相変わらずだった。

望は会計も覚えて、医事課全体の仕事出来るようになっていた。

その頃から、理恵が頻繁に問題を起こすようになる。

繁忙期に長期休暇(家族旅行のため)。

したくない仕事の放棄。

新人虐め。

さすがに目に余ったのか、上司が厳しめに注意をすると、ドラマのようにその場で倒れ、ストレッチャーで運ばれていく。

診療科で涙ながらに訴えて、「2ヶ月の休養

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【これが愛というのなら】腐った病院の内情

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放科VS外科

私の勤めていた病院は、入社時のテストで担当部署が決められる。

高得点者は「会計」(お金を預かったりするのではなく、診療科から送られてきた伝票をもとに計算する)

次点「総合窓口受付」

3番目「カルテ作成」

4番目「会計窓口」(患者さんと実際にお金のやり取りをする)

5番目「カルテ搬送」

私は「会計」のトップとして仕事をはじめた。

理恵は「総合受付窓口」からだった。

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