猫ちゃんの喉頭炎


5/28
声が枯れてて、可愛い声になってた。
調べるとストレスとあった。
ご飯も食べてるし、元気。排尿も排便もいつもと変わりなかったので様子を見ることにした。

5/29
朝から明らかにおかしい。
目もとろんとしてて、しんどそう。
すぐに病院へ。
血液検査の結果、saaの数値が振り切れてた。
膵炎、心臓、ウィルス検査も追加でやってもらうが何も見つからない。
レントゲン、エコー検査でも怪しいところはない。
体温は40.3度。
ストレスかな?という診断。
その日の夜に呼吸がしんどそうになる。
スースーという音がする。

5/30
呼吸がしんどそうなので病院へ。
2歳の時に口の中の腫瘍をとったことがあるという話をすると、急遽頭から首のレントゲンを撮ることに。
レントゲンを撮ると、首の辺りに腫瘍がある気がするけど、ないかもしれないという結果に。
画像診断に送ることになった。
この時点でもっと設備が整っている病院を紹介すると言ってくれた。
ctをとった方がいいという判断。でもct撮るためには全身麻酔が必要になる。
気管挿管ができればいいが、できなければ気管切開になることを説明された。

5/31
舌を出して呼吸する。鼻が詰まっているような水音みたいな音がする。
呼吸が苦しそうで病院へ。
注射を打ってもらう。

6/1
呼吸がさらに苦しそうになる。
喘ぐような姿勢が見られた。右の鼻から鼻水が垂れてきてた。
病院で注射を打ってもらう。

6/2
開口呼吸をしている。血液検査の結果、貧血が進んでおり危険という判断で入院へ。
喉の組織を取る手術を行い、病理検査へ。
喉頭炎か、腺癌か、リンパ腫の可能性が高いと言われた。かなり喉頭が荒れていて、真っ赤に腫れ上がってる状態と説明を受けた。
ステロイドと抗生物質で様子を見ていくとのことだった。

6/3
酸素室で面会させてもらう。
呼吸は酸素室の中なら安定している。
ご飯を食べてくれれば胃ろうをしなくていいので食べて欲しいと説明された。
その日からちゅーるとペースト状のごはんはたべてくれてた。

6/4
朝、昼、夜と面会でご飯を食べてもらう。
目がはっきりしてきてて、ごはんもばくばく食べてくれた。
酸素室の酸素濃度を下げていっているという説明があった。
スリスリ、ゴロゴロしてくれた。

6/5
朝、昼と面会。ごはんは相変わらず食べてくれてた。スリスリとゴロゴロがすごかった。
夜に退院。

6/6
酸素室を部屋の中に設置しても嫌がって入らない。
酸素室の壁に体当たりするので、ケージを中に入れて様子を見た。
それでも酸素室の壁を引っ掻いていたので、しんどそうじゃなければ出した。
先生に聞くと酸素室の外で安静時の呼吸数が45以上になったら無理にでも入れてくださいとのことだった。
ペースト状のごはんやちゅーるを食べてくれた。

6/7
呼吸数も落ち着いていて食欲もあるので家で安静にできた。

6/8
体温が高い気がして病院へ。
呼吸数は落ち着いていて食欲もあった。
ステロイドの飲み薬を飲めてないかもしれないということで注射。

6/9
病理検査の結果と血液検査。
病理検査の結果、fipでもなく、リンパ腫でも腺癌でもないとのこと。
血液検査の結果も良好。
喉頭炎との診断。何が原因かわからず、ただステロイドが効いたことはわかったので、繰り返しても対応できるとのことだった。
この日の夜から食欲すごかった。食べまくってた。


以下人間のお礼です。

まず、尽力していただいた全ての方に感謝します。本当にありがとうございました。
時間外にも関わらず手術を行なってくださった獣医師の方、看護師の方本当に本当にありがとうございました。
猫ちゃんの呼吸が苦しそうになってから入院するまでまともに眠れた日はありませんでした。
呼吸が止まってしまうんじゃないかと不安で、調べても仕方ないと分かってはいてもずっと猫ちゃんの症状から分かる病気を調べ続けていました。
獣医師さんも看護師さんもそんな私に寄り添ってくれました。診察室で号泣する私に、大切な家族が苦しそうなんだからそうなるよ、みんなそうですよ、と声をかけていただき、私は本当に救われました。
入院をするために預ける時、お預かりします、ちょっとでもゆっくり休んでくださいね、と声をかけていただきました。
看護師さんも面会に来る私に丁寧に対応してくれました。

関わっていただいた全ての方に感謝します。
本当にありがとうございました。

そして猫ちゃんの頑張りにも感謝します。
私の置いていかないで、を聞いてくれてありがとう。
頑張ってご飯を食べてくれてありがとう。
情けない飼い主で、なんでこいつ泣いてるんだろうと思ったこともあったと思います。
猫ちゃん本当に頑張ってくれてありがとう。

猫ちゃんの喉頭炎は稀で、あまりない症例だということから闘病記を残すことにしました。
必要な方に届きますように。
みなさんの闘病記に随分救われました。ありがとうございました。

最後に壊れてしまいそうな心をどうにか保てた言葉を残しておきます。リンパ腫か腺癌かもしれないと言われてから、何度も読み返しました。
私はこの言葉に励まされました。

日本小動物医療センターのカウンセリング科の「がんと言われたら」からの引用です。

覚悟を決めるということ
私たち飼い主は、動物を飼い始めたときから「別れ」を意識せざるを得ません。そしてそれが、「がん」と宣告された場合に、具体的に現れます。よく口にされる「覚悟を決める」と言う言葉、これは具体的にはどういったことなのでしょうか。
それは「別れ、死を迎える心の準備をし始めること」と考えてよいと思います。「簡単に言うけれども、そんなことはできない!」。確かにそうでしょう。しかし飼い主としての最後のそして最大の義務として、動物の死を看取ることがあります。私たち人間にもいつか死が訪れるように、生物として生まれたものにはすべて死がついて廻り、それを避けることはできません。
共に暮らしてきた動物たちの最期をどのように迎えさせるかについては、飼い主自身の死生観が問われます。自分はどのように死を受け入れていくだろうか、といったことを自問自答することとなるでしょう。残念ながら「完璧な死」というものはありません。何を選択しても、誰でも何かしら後悔の念を抱くものであることを承知しておきましょう。 私たちに今できることは、出会えたこと、そして共に過ごすことができたことに感謝するだけです。その感謝の気持ちとともに送り出す勇気を持つことが求められているのです。


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