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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記【2018前半戦】

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闘将に捧げる日本一、東北に再び優勝旗を! イーグルスが真に2度めのVを狙いにいく2018年。その「前半戦」を試合評を中心とした記事で綴ります。【価格】2,890円(1日24円)【…
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【戦評】味方を悩ますアマダー「負の効果」、劣化進むペゲーロの「末期症状」~6月26日●楽天1-4ロッテ

【戦評】味方を悩ますアマダー「負の効果」、劣化進むペゲーロの「末期症状」~6月26日●楽天1-4ロッテ

風速最大13m古川にとって1軍でのZOZOマリン登板は、昨年10/5ロッテ戦(●E2-3xM)以来の2度目。

昨年10月は9回途中、7安打、4奪三振、無四死球、3失点、「プロ初完投」を飾った思い出のマウンドだ。
サヨナラ負けのほろ苦い幕切れになったものの、下妻との共同作業でみせた熱投は、いまだ記憶に新しい。

しかし、あのときは穏やかで、まだ知らなかった。
この日、昨年10月にはない「マリンの洗

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【戦評】絶不調の岸孝之がみせた真骨頂の8回2失点~6月23日○楽天3-2日本ハム

【戦評】絶不調の岸孝之がみせた真骨頂の8回2失点~6月23日○楽天3-2日本ハム

今季初の新人2名スタメン同時起用3-2のスコアが表すように、平石新体制の3勝目は「ロースコアのタフな1点差」を制しての勝利になった。

イーグルス先発は、3連勝中の岸。
交流戦後の先発ローテ再編で中8日の猶予をもらってのマウンドだ。

ここまで防御率はパリーグ1位の1.91を叩き出し、QS率81.8%、HQS率54.5%をマーク。
今シーズンの岸は、ほぼ毎試合、引き締まったゲームメイクを披露する「

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【戦評】古川侑利、駆け引き・引き出し駆使した「光る投球術」~6月19日○楽天7-1DeNA

【戦評】古川侑利、駆け引き・引き出し駆使した「光る投球術」~6月19日○楽天7-1DeNA

約2年ぶりの先発全員日本人

9回、ハーマンが最後の打者・山下を3球三振にねじ伏せ、3時間04分の戦いにピリオドを打ったのが、夜21時ちょいすぎ。
ちょうど日本代表の香川がPKでゴールネットを揺らすその直前のできごとだった。

絶妙なゲーム運びになった交流戦の最終戦。
イーグルスは投打かみ合い、スコア7-1で快勝!
平石新体制の2連勝を飾る上々の船出になっている。

38歳の若き指揮官に代わったこ

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【戦評】大入りの本拠地、初陣飾った「所信表明」のショーケース~6月17日○楽天8-0阪神

【戦評】大入りの本拠地、初陣飾った「所信表明」のショーケース~6月17日○楽天8-0阪神

熱気に包まれた交流戦最後のホームゲーム。
イーグルスは満員御礼2万6千人超の大歓声を背に、「新体制の門出」にふさわしい「所信表明の勝利」を飾っている。

スコアは8-0、今季7度目の零封勝利になった。

「とにかく熱く、いきいきと」。

ゲーム前、梨田監督の突然の辞任で動揺隠せないナインを前に、平石監督代行が熱く説いた想いが結実。
投打かみ合う理想の快勝で、満員御礼の本拠地に7度目にして今季初めて

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【戦評】1984年対決を制し、岸さらなるゾーンへ~6月14日○楽天4-0中日

【戦評】1984年対決を制し、岸さらなるゾーンへ~6月14日○楽天4-0中日

お互いがお互いを高めた名勝負サッカーの一大イベント開幕日になったこの日、仙台では技術の粋を集めた名勝負が繰り広げられた。

楽天先発は1984年12月4日生まれの岸孝之。
中日は同年9月19日に生を受けた吉見一起だ。

1984(昭和59)年といえば、ロサンゼルス五輪が開催、アップルがマッキントッシュを発売開始し、街中ではマドンナの「ライク・ア・バージン」が一世を風靡、映画『ターミネーター』が封切

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【戦評】サウスポーに勝てないっ!!~6月13日●楽天3-6中日

【戦評】サウスポーに勝てないっ!!~6月13日●楽天3-6中日

サウスポーに勝てないっ!!本当、打てなさすぎて...サウスポーに勝てないっ!!
今季の楽天打線の弱点が本戦でも露呈、中日の高卒3年目左腕・小笠原に7回途中2失点の2勝目を許し、ゲームは3-6で敗れている。

同日、楽天を除くパ5球団がそろってセリーグに勝利した。
当該の最悪ケースは5/29以来の2度目だ。

パ5球団とのゲーム差は各々広がり、昨日再々復活した自力Vも3度目の消滅。
4位とは10.5

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【戦評】中軸3外国人をねじ伏せた古川侑利「進化」の2勝目!~6月12日○楽天5-1中日

【戦評】中軸3外国人をねじ伏せた古川侑利「進化」の2勝目!~6月12日○楽天5-1中日

投打かみ合った崖っぷちの再出発!広島戦3連敗で借金が今季最多の18にふくらみ、自力Vが再び消滅。
5位とのゲーム差も今シーズン最大8.5に拡大し、まさに絶対絶命だった。

窮地に立たされた鷲軍は、1軍と2軍の間で大幅5人の入れ替えを敢行。
おそらくAクラス入りへ最後の機会になるであろう再出発を賭けた崖っぷちの本戦で、入れ替えた戦力が活躍し、投打かみ合う5-1の勝利を飾った。

勝利の立役者は、楽天

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【戦評】最速151キロ! 「ドラ1」近藤弘樹デビュー!~6月6日●楽天1-3巨人

【戦評】最速151キロ! 「ドラ1」近藤弘樹デビュー!~6月6日●楽天1-3巨人

ドラ1、近藤弘樹、デビュー!闘将の地元・岡山の地方リーグに眠っていた「原石」。
ドラ1・近藤の晴れ舞台は、5回途中2失点。
足がつる負傷降板でマウンドを後にしたが、将来性を感じさせてくれる89球のデビュー劇になった。

プロ初登板・初先発のチャンスは、急遽めぐってきた。

月曜日、登板予定の塩見が突然の体調不良で登録抹消。
その代役で白羽の矢が立ったのは、2軍の先発ローテで水曜日を任されていた新人

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【戦評】 原辰徳さんが千賀級と評した、古川侑利プロ初勝利の力投!~6月5日○楽天4-1巨人

【戦評】 原辰徳さんが千賀級と評した、古川侑利プロ初勝利の力投!~6月5日○楽天4-1巨人

連敗止めた古川のプロ初勝利待望のプロ初勝利は、球団史上初の巨人戦!
試合後、ヒーローインタビューに呼ばれた古川の万感の思いこもる開口一番は、じつに印象的だった。

初回から全力で飛ばした古川は98球の熱投。
三者凡退は2回1イニングだけで、初回は1番・陽にフェンス直撃二塁打を浴び、いきなりの無死2塁。
ほぼ毎回ランナーを背負ったが、集中していた。
要所を締め、5回を1失点に抑えるピッチングに、生涯

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【戦評】 2015年以来の交流戦開幕3連敗~6月1日●楽天2-5ヤクルト

【戦評】 2015年以来の交流戦開幕3連敗~6月1日●楽天2-5ヤクルト

戻ってきた山崎武司さん笑顔で始球式に登板した「永遠の犬鷲大砲」山崎武司さんの目には、今の古巣はどのように映っただろう?

仙台でヤクルトを迎え撃つ、両リーグ最下位どうし3連戦の初戦である。
横浜で連敗した楽天にとって、3連勝中の辛島を押し立て体勢を立て直したいゲームだったはずだ。

しかし、初顔合わせの相手先発ブキャナンの粘投、4度の併殺や不運なイレギュラーなど絡み、事態は終盤に暗転する。

「不

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【戦評】「祭り」の始まりを予感させる、若鷹屈服の逆転勝利!~5月27日○楽天8-4ソフトバンク

【戦評】「祭り」の始まりを予感させる、若鷹屈服の逆転勝利!~5月27日○楽天8-4ソフトバンク

今江、連日の活躍劇祭り祭りの始まりじゃあ~!

借金圧縮を狙う交流戦を前に、リーグ戦最後のゲーム、楽天が素晴らしい前哨戦を戦った。

ハイライトは1点を追いかけた終盤6回以降。
イヌワシ打線の打棒が爆発し、6、7、8の3イニングで合計6得点
交流戦への期待がふくらむ、今シーズン5度めの逆転勝利を飾っている。

勝利の立役者は、連日のお祭り男だ!
6回、ウィーラーの適時打で3-3の同点に追いつくと、

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【戦評】 これも野球。柳田の衝撃弾で好調則本がっくり~5月26日●楽天3-4ソフトバンク

【戦評】 これも野球。柳田の衝撃弾で好調則本がっくり~5月26日●楽天3-4ソフトバンク

好調則本の好投、報われず「状態は悪くなかった。抑え方はあったと思う」

8回完投しながら3-4の1点差で敗れた則本による敗戦の弁だ。
エースが悔しさを口にしたように、残念な敗戦になった。

エースは本戦も絶好調だった。

初回いきなり失点したが、ここまでの『17イニング連続無失点』の余勢を駆る快投だ。

ストライク率71.2%、空振り率19.2%、空振り24球、奪三振12。
いずれも今季の最高値を

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【戦評】たった9日間で10.0→6.0に詰めた3位との差~5月25日○楽天6-4ソフトバンク

【戦評】たった9日間で10.0→6.0に詰めた3位との差~5月25日○楽天6-4ソフトバンク

9回ヒヤヒヤも、終始リードのゲーム展開

交流戦の前、最後のカードは敵地・福岡へ。
若鷹軍団との3連戦の初戦、イーグルスが6-4でとり、指揮官に監督通算800勝利をプレゼントしている。

初回から主導権を握った楽天は、その後もホームラン攻勢で効果的に点を挙げ、終始リードを維持する理想の展開で勝利を収めた。

ただ、9回ハーマンがデスパイネにソロ弾を浴びて2点差に詰められ、1死後に満塁ピンチを招いた

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【戦評】 美馬の好投をフイにする守乱続出の3連敗~5月23日●楽天2-5日本ハム

【戦評】 美馬の好投をフイにする守乱続出の3連敗~5月23日●楽天2-5日本ハム

見るに堪えない守乱で3連敗今シーズンは二遊間を中心に守備も崩壊中のイーグルス。
オリックス3連戦の第2戦は「鷲の守乱」を象徴するゲームになった。

当方は楽天の得失点が、内野ゴロ、単打、二塁打、三塁打、本塁打、失策、暴投、捕逸・・・どんなイベントで入ったか?を記録している。

その記録によれば、本戦は守備ミス(エラー、暴投、捕逸、野選など)での失点が今季最も多かったゲームになった。

5失点中じつ

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