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【私は知っているを止める】

今日は『私は知っているを止める』
についてお伝えしていきます。

自分自身に対して
耳にタコができるくらい
言い聞かせている考え方です。

仕事、私生活全てにおいて
学びやスキルを習得していくと
確実に向上していきます。

日々鍛錬を怠る事なく
真摯に取り組めば
それなりの領域には
到達するでしょう。


しかし、落とし穴が
待ち構えています。

人は出来るようになると
心の隙が出来てしまい
過信、慢心、傲慢が
表れて天狗になります。

鼻が高くなるとつい
有頂天になって
舞い上がります。

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剣道の稽古をしていた時に
身に染みて痛感しています。

少し上達してくると
得意気になって
新しい事を次々と
探求し始めます。

剣道では基本稽古を
疎かにする事なく
継続する重要性を
口酸っぱく説かれます。

特に素振り、面打ち
切り返し、足さばき等
淡々として面白みに
欠ける内容ばかりです。


私もお恥ずかしい話ですが
過去に調子に乗って
浮かれた事があります。

それは偶然試合に続けて
勝ったくらいの事で
運が良かっただけなのです。

勘違いして自分は
強くなっていると
思い込みました。

それから毎日精進する事を
サボってしまいました。


悪い結果はすぐに表れます。
試合に勝てなくなり
勝負する事に恐怖を
感じるようになりました。

当然の事ではありますが
技術的な事以上に
精神的なダメージが
かなり強かったです。

稽古に行くのも躊躇するほど
メンタルがやられていました。


そんな私の異変を察知して
道場の先生が手厚く
指導してくださりました。

稽古前に心構えとして
教えてくださった事が
衝撃的でした。

金槌で頭を殴られたか
のような感覚でした。

私の心に深く
突き刺さりました。


先生が仰った事は
「自分は全て知っている、出来ていると思うな」

「基本稽古を絶対に欠かさず鍛錬しなさい」

「両親に感謝しなさい」


この教訓を脊髄まで叩き込まずして
試合なんかに勝てると思う事自体
身の程知らずの愚か者です。

小手先の技術を磨く事ばかりに
気が向き、大切な心構えを
忘れていました。


稽古では先生にボコボコに
しごかれましたが(笑)
厳しい指導のおかげもあり
立ち直る事が出来ました。

もちろん自分で自分を褒めて
自己重要感を高める事も
ある程度は必要です。

ただ現状に満足してしまうと
学ぶ事を止めてしまうのです。


セミナー、コーチング
コンサルティング等を含め
学びの分野においては

同じ話が何度も繰り返し
伝えられる事が
あるかと思います。


例えば

「毛様体賦活系(RAS)」

という言葉があります。

「自分にとって重要な事だけしか気が付けない」

という脳の性質です。

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具体的には
自分の好きな外車を
思い浮かべて認識した瞬間

街中で自分の好きな外車が
目に付くようになった。

自分や友達がブランド品を
1つでも持っていたり

その話題を取り上げた際
ブランド品があちこち
目につくようになった。


目の前で起こっている現象は
昔とさほど変わっていないですが

変化した事としては
「自分が気付くようになった」

ただ、それだけなのです。

数や量が増えたのではなく
「気が付く」ようになったのです。


つまり
自分が意識的に認識して
気付くようになれば
何でも習得出来ます。

暗記力や記憶力が
悪いのではありません。

興味関心を持って取り組めば
誰でも学びを深める事が可能です。

裏を返せば自分の頭の中で
意識的に認識しない事は
永遠に気が付く事が出来ません。


ここで注意しておく事があります。

「毛様体賦活系」を活用して
意識的に学びを得る事は
良い事であります。

しかし、「毛様体賦活系」を
既に知っていると思う事が
進化・向上を妨げる
最大の敵なのです。


「毛様体賦活系」と聴いて

「それ、もう知ってるよ」

「何回も聴いているし、分かってるよ」


これをやった瞬間に
降下の過程が始まります。

私が剣道で基本稽古の心構えを
既に理解していると思い込んで
いた事と同じです。

知っていてもいかにして
頭の中をゼロベース状態で
ニュートラルにするかです。


物事が上手くいかない
最大の要因は

「私は全て知っている」

という思い込みが強い事です。

「私は全てを理解している」

「何も学ぶ事はない」

「この話聞いた事がある」

etc

この考え方で突き進むと
新しい発想が入ってきません。


むしろ反対に

「私は全くの無知でバカな人間だ」

と思うくらいほうが
新たな角度で捉えられて
斬新な発想が出てきます。


子供のように純粋な気持ちで
知らないからこそ知るの
「オープンマインド」
楽しんで習得していきましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。


追伸
皆様の体験談を
お聞かせ
願えたら幸いです。


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