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【経穴(ツボ)とは】

7月に入り蒸し暑い日が続きますね。
一気に湿度が増して身体の不調を訴える方も
多いのではないでしょうか?

そんな身体の不調を解決する
とっておきの秘訣があります。

それは
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・

経穴です。

いわゆるツボです。

マンガ『北斗の拳』に出てくる
『経絡秘孔』と関連していて
相手の急所を突いて倒したり
あるいは病気を治したりする
まさに秘穴です。

治療家として施術していても神秘的で
何て奥深いのだろうと常々感じていました。


そもそも経穴とは何か?
これを少々解説していきます。

何となくイメージでは分かると思います。

人間の体には内部の臓腑と体表を結ぶ
『経絡』という通り道があります。

経絡は太く、細く、または
凸凹したりして人体の至る所を
通っています。

経絡には十二経脈、十二経筋
十二経別、奇形八脈があり
特に十二経脈と奇形八脈が主となります。

この経絡上の特定のある部分(反応点)が経穴
俗に言うツボと呼ばれています。

その経絡上の経穴は、いわば経路が外界に通ずる
『出入口』とも言えます。

つまり、内臓器の不調は経絡を通して
経穴上に現われます。

反対に、体表に悪い気が侵入してきたときは
この経穴を通して経絡中の気や血の流れを
停滞させたり、乱れさせたりします。

例えば胃の状態が悪いときは経絡を通して
胃に関する経穴上に反応が現われます。

いわゆる足三里等に反応が出ていることです。
(必ずしも絶対という訳ではありません。)

したがって、この経穴を施術することにより
その不調が改善されるのです。

すなわち、経穴は経絡の診察部位と
同時に治療点でもあります。

経穴には正穴奇穴があります。
正穴は十四正経に所属し
361穴あり(WHOの見解)
奇穴は250穴以上存在します。

1日1穴修得すれば覚えれそうですが
実際の現場で使うのは限られてきますね。


経穴のうち十二経脈上にある重要な穴を
十二原穴といい(左右合計二十四穴)
内臓の病変は必ずこの原穴に
異常となって現われます。

内臓に病変があるかを原穴の反応で確かめ
反応があれば原穴に対する処置を行います。

十二経脈の原穴はすべて
四肢の腕関節足関節付近にあります。

中でも日常生活で不調をきたした場合
十二原穴をどのように活かせばいいか
2つに絞ってお伝えします。

身近で分かりやすく
触診しやすい2穴を選びました。

それは
①合谷(ごうこく)  陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)
②太衝(たいしょう) 厥陰肝経(けついんかんけい) 
です。

①合谷(ごうこく)

 手の第1指(親指)と第2指(示指)を開けたときに
 できる窪みのところで、第2指寄りにあります。

 顔面、眼、鼻、口、歯、咽喉辺りに
 病変が見られます。

 また腸の状態も把握できます。
 押さえてみて痛ければ便秘
 気持ちよければ下痢を示す。

 ※東洋医学では押さえて痛ければ余っている
  気持ち良ければ不足していると考えます。

②太衝(たいしょう)

 
足の第1趾(親趾)と第2趾(示趾)の付け根から
 足首方向に、手の第2指(示指)に少し力を入れて
 押し上げていくと関節の谷間で指がつかえます。
 このつかえたところに太衝があります。

 腹部、泌尿、生殖関係辺りに
 病変が見られます。

 太衝を押さえて痛ければストレスで
 気が逆上して血が上っている状態です。


人の身体の状態は気の流れや反応で分かるので
上手く構成されているなぁと改めて感心しました。

偉人たちは現代社会のように
情報やデータがなくても
先見の明を通して身体の不調や状況を
全体的な観点から考察をした上で
的確に判断して未病に努めていました。

経穴1つで健康を維持できる可能性があります。

今こそ先人たちの知恵を拝借して
私たち自身の手で守り抜く時代に
来ているのではないでしょうか?

病気になってから対処してもいいやとか
薬を服用して手術すれば治るだろうと
いった安易な考えが逆説的ですが
寿命を縮めているのです。

病気になる前に免疫力を高めて
安定した状態にしておくことで
人生が実りある豊かなものとなります。

皆様の健康に微力ながらでも
お役に立てれば幸いです。

今日も読んでくださってありがとうございます。



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