自分に合う “ワークスタイル” を見つける群馬県主催イベント「GUNMA WORK STYLE EVENT 2024」に弊社 甲斐大樹がパネラーとして登壇しました
こんにちは、コミュニケーションデザイン部の五十嵐です。
2024年7月18日、群馬県主催の「GUNMA WORK STYLE EVENT 2024」が開催され、弊社の甲斐大樹がゲストパネラーとして登壇しました。
近年、テレワーク、ワーケーション、二地域居住、多拠点居住、ノマドワークなど、多様な働き方が急速に浸透しています。この流れの中で、「自分に合うワークスタイルは何か?」「これからどんな働き方をしていきたいか?」という問いがより重要になってきています。
このイベントは、様々な"ワークスタイル"を知る機会として、新しい働き方の可能性を探ることを目的としたものです。市町村・地域コンシェルジュとの直接対話の機会、群馬県や参加市町村の魅力紹介、さらにはワーケーションツアーの案内など、充実したプログラムが用意されました。
※各市町村が用意しているワーケーションツアーの案内はページ下部に記載しています。
トークセミナーでは甲斐大樹が、新しい働き方やワークライフバランスについて、自身の経験や知見を交えながらお話しをさせていただきました。
ワーケーションが創る新しい企業文化と地域連携
─まずは自己紹介からお願いします。
はい、株式会社イー・エージェンシーの甲斐大樹と申します。
イー・エージェンシーは、ビッグデータやAIを活用して企業のデジタルマーケティングやDXを支援する企業です。私は現在、広報PR課に所属しておりまして、主な業務は会社の理念や方針を発信することです。対外的に発信することで当社のブランド構築につながり、社内に発信することで文化や企業風土の形成につながると思い活動しています。
─会社としてワーケーションを推進されている一番の理由は何ですか?
弊社はデジタル企業なので、コロナ禍でのフルリモート移行はスムーズでした。業績にも特に影響はなく、むしろ'これでいける'と実感しました。ただ、フルリモートだと業務関連のコミュニケーションに偏りがちで、人間関係の希薄化という課題が出てきました。そこで、リアルなつながりを作るためにワーケーションを推進しました。
会社のメンバーが一緒に地域に行くことで、業務外でのつながりも作れます。現在は9割がフルリモートですが、理想としては9割がワーケーションをしてくれればと思っています。もちろん個人の特性や価値観などはさまざまですが、新しい働き方と新しい文化を根付かせたいという思いがあります。
─ワーケーション推進にあたっての具体的な取り組みや課題はありますか?
まず、ルールを整備しました。ワーケーションができる環境は整っています。ただ、実は'ワーケーションを推進する'という言葉自体が課題だと感じています。フルリモートは当たり前になっていますが、ワーケーションとなるとまだ皆が遠慮してしまう傾向があります。
私たち推進チームが率先して実践し、その姿を見せることで文化形成を図っていますが、時には周囲から'楽しそうなことをしている'と思われることもあります。そういう時は少し歩みを緩めたり、社内の支援者の力を借りたりしながら、慎重に進めています。
最終的には、私たちが推進しなくても自然にワーケーションが行われる文化を作りたいです。そのためには、心理的な障壁を取り除くことが重要だと考えています。
─部署によってワーケーションのしやすさに違いはありますか?
はい、確かに部署によって違いがあります。業務内容が異なれば、職種や業務の繁忙度も様々です。リモートワークとの親和性が高い部署や、業務の時期によって繁閑ある部署ではワーケーションを活用しやすい傾向にあります。一方で、常に多忙な部署や、即時の対応が求められる業務を担当している部署にとっては実施が難しい面があります。業務の特性や進め方によって、ワーケーションの取り入れやすさは変わってきます。
ただ、多くの部署ではワーケーションを経験したことがないため、難しいと思い込んでいる可能性があります。実際に試してみれば、予想以上に業務との両立が可能だと気づく人も多いでしょう。そのため、様々な部署に機会を提供することが大切だと考えています。
例えば、社内のSlackにワーケーションチャンネルを設け、全国の様々な地域でのワーケーション情報や、地域ごとの特典などを紹介するなど、ワーケーションの浸透を少しずつ図っています。
─地域との関わりについてはどうお考えですか?
地域との関わりは非常に重要だと考えています。例えば、神奈川県松田町や群馬県みなかみ町との繋がりから、社員が農業や林業に興味を持ち、実際に取り組み始めるケースも出てきています。
これは単なる趣味の範囲を超えて、災害時などに互いに支援し合える関係性の構築にもつながると考えています。東京や大阪で何か起こった時に、'ちょっと避難させてください'と頼める関係性ができるのは大きな強みです。
─地域に求めるものはありますか?
新しい取り組みを会社内で正当化するための'理由づくり'を支援してほしいです。行政、地元事業者、メディアなどが、私たちの活動を後押しするような形で関わってくれると、社内での説明がしやすくなります。
例えば、地域の課題解決に貢献できる可能性や、新規事業のヒントが得られるなど、会社にとってのメリットを明確に示せるような協力があると非常に助かります。そういった外部からの評価や期待が、社内での理解を得るための大きな後ろ盾になるのです。
─甲斐さん、貴重なお話をありがとうございました。最後に、群馬県でのワーケーション体験について聞かせてください。
はい。群馬県には2年連続で行っていますが、最初はプライベートで、次は会社のチームメンバーと一緒に行きました。特に印象に残っているのは、都会育ちの息子を連れて行った時の経験です。自然の中で大きな石を水に投げ入れて遊ぶ息子の姿を見て、都会では体験できない貴重な経験ができることに気づきました。よく'何もない'と言われる地方ですが、実は都会こそ'何もない'のかもしれません。子供との新しい体験ができたことは、非常に良かったと思います。
─素晴らしいですね。ワーケーションは仕事の効率化だけでなく、個人の生活も豊かにする可能性を秘めているのですね。本日のセミナーを通じて、ワーケーションが企業文化の変革と地域活性化の両方に貢献し、さらには個人の生活の質も向上させる可能性があることがよくわかりました。甲斐さん、ありがとうございました。
ワーケーションがもたらす新たな可能性
ワーケーションの取り組みは、単なる働き方改革を超え、企業文化の変革と地域活性化を同時に実現する可能性を示しています。
「GUNMA WORK STYLE EVENT 2024」は、新しい働き方と地域連携の可能性を提示する貴重な機会となりました。今後、群馬県をはじめとする各地域と企業の協力により、ワーケーションを軸とした新しい働き方と地域活性化の動きが更に広がることが期待されます。
群馬県ワーケーションツアーのご案内
今回のイベントに出展された群馬県の各市町村ではワーケーションツアーのプログラムをご用意しています。新しい出会いや価値観と巡り合う機会にもなります。興味のある地域やプログラムがありましたらぜひご参加ください。
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