生成AIをWeb制作で活用 ベストプラクティスのページと自社のページを比較してみよう
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今回は、生成AIを用いてベストプラクティスのページ(他社のページ)と自社のページの内容を比較し、改善すべき点を見つける方法を紹介します。
生成AIは文章の構造理解がしっかりしているので、文章の構成要素が多少違ったとしても、ベストプラクティスのページと自社のページの内容を比較できるんじゃないか、という軽い気持ちで試してみたのが始まりです。なぜなら、構成要素がピッタリ同じじゃないと内容が比較できないとしたら、比較対象とするページを選ぶのが大変ですからね。
さて、今回ベストプラクティスとして比較対象にしたのは、「顧客の成功を共に考えるウェブ制作会社」というBaigie(ベイジ)さんの採用サイトの募集要項ページです。実は以前から自社の採用サイトの募集要項ページをもっと良くしたいという課題を感じていたところ、Baigieさんの営業職の募集要項ページを拝見して「これは素晴らしい!」と直感的に感じたからです。そこで、「そうだ、このページと比較してみよう! せっかくなら生成AIを使ってみよう!」とひらめきました。
手順は次のとおりです。
生成AIでベストプラクティスのページと自社のページを比較する方法
1. 比較対象とするページの選定
まず、比較したい他社のページと自社のページを選定します。以下の基準を参考にして選定すると、より効果的な分析結果が得られるでしょう。ここで大事なのは、「素敵!」と思えるくらいリスペクトできるページを見つけることです。リスペクトがないと、そこから学びたいとは思えないですからね。ぜひベストプラクティスと思えるページを選びましょう。
業界・業種・分野が同じ企業のページ: 同じ業界・業種・分野の企業のページ同士を比較することで、より具体的な改善策を導き出せます。
最新のトレンドを取り入れたページ: 時代の変化に対応した最新の情報や取り組みを採用しているページは、参考になる点が多いです。
ベストプラクティスと思えるページ: 上記の中でも特に優れたページを選ぶことで、より多くの学びを得られます。
2. ページ内容の収集
選定したベストプラクティスのページと自社のページの内容をそのまま全部コピーし、テキストファイルなどにまとめます。以下に、比較対象とするページの一部を示します。文章の構成要素はもちろん、募集職種自体も違うことに注目してください。
他社ページ(ベストプラクティス/例: Baigieさんの募集要項)
募集背景
この度はベイジの営業職の募集要項に目を通していただき、ありがとうございます。代表の枌谷と申します。
ベイジは長らく、コンサルタントやディレクター、クリエイターなど、いわゆる制作スタッフが兼務で、営業活動を行ってきました。
その最大の理由は、お客様目線で見た時に、実際に制作を担当する人が話した方が安心感があるためです。
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自社ページ(例: イー・エージェンシーの募集要項)
募集背景
DX化の流れを受け、益々当社サービスの需要は高まっており、販売力・開発力・品質の向上を目指し、積極的に体制強化を行っております。
当社が目指す開発スピードUPやサービスの品質向上には、エンジニアメンバーの活躍が非常に重要となります。
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3. 生成AIによる比較
収集した文章を生成AI(例:ChatGPTなど)に渡し、文章の質と量を比較してもらいます。以下のプロンプトの例のように具体的な評価項目を明示することで、より正確な分析結果を得られます。
プロンプト例
以下の文章を比較し、文章構成、内容の明確さ、説得力、情報量、ターゲットへの訴求力について評価してください。
他社ページ内容:
[他社ページのテキストをここに貼り付け]
自社ページ内容:
[自社ページのテキストをここに貼り付け]
4. 生成AIによる比較結果の確認
上記のプロンプトでは、プロンプトの内容に沿って文章の質と量で評価されます。
質: 文章の構成、明確さ、説得力、情報の豊富さ
量: 文字数、セクションの数、詳細な説明の有無
生成AIが出力した比較結果をもとに、ベストプラクティスのページとの違いを理解し、改善点を見つけます。
ちなみに、生成AIは、Gemini Pro 1.5、GPT-4o、Claude 3 Opusなどの最新モデルを使いましょう。どれを使うかは好みで大丈夫です。
生成AIによる比較分析と改善提案
今回は、ベストプラクティスとしたBaigieさんの募集要項と自社の募集要項を比較しました。その結果、Baigieさんの募集要項は、具体的な課題や期待される役割を詳細に説明することで、応募者の共感を誘っている点が優れているという評価が出ました。
また、以下のように、比較結果で指摘した項目ごとに、自社ページに追加すべき内容とその例文を挙げてくれました。この例文にならって自社ページの内容を加筆していけば良さそうですね。
生成AIの分析力と言語化能力をWeb制作で活用しよう
生成AIによって、文章の構成要素が違っても、文章の構造を比較して分析することができました。また、自社のページで何が足りないか、どう改善すればよいか、その具体例を生成AIが提案してくれました。狙い通りとはいえ、生成AIの分析力と言語化能力には本当に感心しますね。
さらに、応用としては、他社と自社のページをキャプチャした画像を使って、UIレベルでの比較も可能かもしれません。「このページ素敵だな」と思ったら、なぜそう思ったのか、その理由をより精緻に分析し、言語化して把握するために、生成AIを使ってみてはいかがでしょうか?
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