見出し画像

徒然なる旅エッセイ -introduction-

私が旅に目覚めたのはいつだろうか。
幼き頃より、米海軍基地のある街で育ち、英語に触れながら育ったせいで海外への憧れは強かった。


きっかけは高校時代、年上の彼氏に連れられてNYへ行き、マンハッタンでコンドミニアムを借りて過ごした2週間の自由旅行がきっかけだったような気がする。
そしてその彼に勧められるまま、バックパッカーのバイブルである、沢木耕太郎の深夜特急を読み、大学生になってからは次第に旅の世界にハマっていった。

私はどちらかというと貧しい母子家庭育ちで、家族旅行なんてしたこともなく、親も地元を出たことがなかった。
しかし何故か私は、自分で金銭的なものを工面できるようになってからは、臆することなく一人でどこにでも行くようになってしまった。
それは、母親の許容範囲が広く、「あなたは何でもできる」と言われ続けて育ったせいなのかもしれない。
そんな環境に後押しされてか、気が付いた時には休みの度に航空券を握りしめ、フラフラとあちこちの国を流離うようになってしまった。

もう今は一男一女の母になってしまったので、以前のように自由気ままな旅の仕方はできないが、いつだって予想の斜め上をゆく、小さなモンスター達と一緒に旅の新しい楽しみ方も見つけた。
noteでは、当時のとてつもなく未熟な私のファインダー越しに見えた旅の風景を中心に綴っていこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?