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とっちゃん坊や  詩

いい歳した男は坊やの様だった。
可愛い 可愛いと育てられ、素直であるが歳は中年を越していた。
やっぱり彼も妖怪人間だった。
だだっ子でじたばたしては周囲にうとんじられた。でも可哀想な男であるしるしに、幼児の頃やんちゃ坊主になれなかった事だ。女の子の様に内またで
そのなごりが中年まで続いていた。
瞳はくるりとして確かに年増女にもてはやされた。可愛いがられる事は知っても可愛いがる事を知らないまま中年男は無残にも心臓発作で死んでしまった。

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