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死んだ弟  詩

死んだ弟の年を数える母であった。
奪われた愛情は不満げに私の心は
欠けてしまった。
大きく大きく独占欲が強い私は
仏壇に落書きをした。
和男のバカと書き、不満を表した。
今じゃバカは私で、母の胸中を知り
哀れむのであった。
二人は住む世界は違うけれど愛は
半分ずつだねと了解したのだった。

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