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つばくろ    詩

なんだかつばくろが年を取ってしまったみたいだ。食われはするが、食う事
知らず。綺麗と言われば天狗になり
汚れた心に身を落とす。風は平等に皆に吹いていて髪は乱れる。
ガッツガッツと生きれば、造花は何も言わぬが生花は水がなくても涙ぐむ。
食って生かそうと教養を母は身につかせたがどれも続かずやはりつばくろのまま年を取ってしまった。裸体は中年
腹で年相応に皮肉にも腹に脂肪がたまる。悲しいとはもっと若くしていれば
情けも与えられる様だ。年と共に悲しみは深いが情けは欲しくない年頃だ。
涙は乾いてしまった。風に当たらなく
ても乾いてしまったんだ。

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