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小さな🌟働き方改革5 欠席連絡&健康観察デジタル化!

学校の朝は、本当に慌ただしい。
そもそも先生方の就業開始時間と子どもたちの登校時間がズレいることから問題は始まる。これまで勤めていた地区では、凡そ、先生方の勤務開始が、8:30スタート、児童の登校時刻は、8:15~8:25として、お知らせをしていた。

ところが、保護者も共働きをしていたり、母子家庭であったりと家庭が子どもたちを送り出す環境にないケースも多く、早い子どもたちだと8:00前に登校をしていたりします。

先生方が就業を開始する前に学校にいる子どもたちの安全の確保や管理をどうするのか多くの学校で、根本的な解決が図られない大きな問題となっていると思う。(このことだけで、教員の働き方改革にも係る大問題であったりする。)

👉そんな風な朝を迎える学校は、朝の会や授業開始までに“更なる混沌とした時間“がやってきます。

◇騒然とする朝の学校

学校は、子どもたちの出席状況、健康状態の把握をすることが朝一番の業務である。欠席の場合は、これまで、アナログな連絡帳なる手帳を使い、そこにその事由を記載してもらったものを介して確認をするようにしていた。しかし、ご家庭も忙しいので、それでは事足りず、電話で連絡が入ることも数多かった。

しかも、そんな状況にある学校には、おそらく児童生徒数によらず、大抵の場合、電話回線が、基本的には2回線、あるいはあっても3回線程度しか用意されていない。

ここに、出欠席の連絡が殺到する。さらには、欠席の連絡が入らない子どもがいた場合は、担任が家庭に連絡を取り、その理由を確認をすることを始業前までに実施することも加わるわけで、欠席の多いシーズンは、言うに及ばずあの学校は騒然とした光景になっていた。

◇さらなる負荷 コロナ感染症、そして健康観察

そこに、コロナ感染症の取り扱いが加わったのでただ事ではなかった。朝の対応が終わる頃には、「これから始まるのか!」と思うような疲れを伴う気分に陥りながら、学校の1日がスタートすることになった。

コロナの感染状況によっては、登校時に子どもたちの健康を掌握することが求められ、体温、咳、のど、家族の健康状態なども併せて確認することが追加され、朝だけでも大変な騒ぎになっていたのである。

こうした業務が、就業時間前から始まり、1時間目が始まる数十分間の間には全校児童・生徒の確認を終えるように取り組むわけだからたまらない。

◇Googleのシステムにあるフォームの活用

そうした職員室の状況を何とかしなくてはならないと考えあぐねていた時に、GIGAスクール構想で導入されたGoogleのシステムにあるフォームという機能を使ってオンラインでの確認ができないものかという話になった。

情報関係を担当する堪能な職員の手を借りて、Googleフォームは、Googleが持っているアンケート機能のようなものだが、こちらを利用すれば、保護者が手元で回答した結果を学校側で閲覧することができる。

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Googleフォームを活用した健康観察

◇Googleフォーム 集計データの工夫

Googleフォームに集計されたデータは、手元で一工夫を加えることで、各クラスごとのデータとして閲覧を容易にすることができます。

こうすることで、学級担任は、各クラスにある端末でその情報にアクセスができ、騒然とした朝の健康観察、欠席連絡もスムーズに執り行えるようになりました。

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集計されたデータは、スプレッドシートで各クラスごとに閲覧可能

◇改善へのポイント:保護者の理解を求めて

兄弟の多い保護者には、お子さんの回数だけ回答をすることになり大変面倒をかけることになるが、学校便りやPTAの会合の折に保護者へ学校の窮状とオンライン化することで、スムーズに学校の1日を始められることを丁寧(そう取り組んできたつもり)にご説明をして理解を得るようにし動かしていった。

結果的には、保護者の皆さんが面倒を忍び、学校に協力をしてくれたおかげで、コロナ禍における健康チェックと欠席確認をGIGAスクール構想で導入されたシステムを活用することで賄うことができ、朝の慌ただしさが改善された。

◇GIGAスクール構想のシステムを活用した業務改善

👉このシステムを利用すれば、各学校で取り組んでいるであろう学校評価も簡単に取りまとめることができる。

同年度の秋には、学校評価もGoogleフォームを活用してのアンケートを実施した。その結果、大幅にその集計作業の業務を軽減することができた。

GIGAスクール構想のシステムを活用して、働き方改革を進めるのも一手になるかと思います❣ 学校単位でできる働き方改革&業務改善です。相応のシステムが導入されていない地区やまだアナログでやっていたら取り組む価値は大いにあると思います。是非取り組んでみてはどうでしょう。

既に、こうしたことを導入されている現場、それ相応に特化したシステムを持っている地区もあろうと思うが、たまたま、SNSで、従前のような慌ただしい朝の状況に喘いでいる現場の様子を目にしたので、取り組みを共有できればと思いnoteにまとめてみました。ご参考に…






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