「生物」+色の形容
先日、母が言っていた。
母
カラスは黒で損してるよね。
頭良くてすごいのにね、でも考えてみて。
カラス赤だったらもっと悲惨じゃない?
えんた
、、、、、、!!!
(なにその理論!手も足も出ない、、)
兎にも角にも、、
このヘンテコな日常会話から
烏羽色(からすばいろ)という
色を思い出したのである。
カラスというトリの名前がついた色。
女性の美しい黒髪をあらわす色である。
烏羽色には、黒色では表現しきれないニュアンスが内包されている。
童謡「夏の思い出」にも
石楠花色(しゃくなげいろ)という
色がでてくる。
石楠花という花の名前がついた色。
日没後の薄暗い紅紫色の情景をあらわす
色である。
石楠花色にも、紅紫色では表現しきれないニュアンスが内包されている。
人は昔から、既存の色では表現できない
さまざまなニュアンスを「鳥」や「花」といった「生物」に形容することで言い表してきた。
ウグイス色、鳶色、薔薇色、、、
取り上げればきりがない。
でもなぜ人は、
色を「生物」に形容したのだろう?
「生物」には共通して命がある。
命とは諸行無常であり、
だからこそ美しい。
「生物」+色の形容をすることで、
人は諸行無常の美しさを言いあわらしたのではないだろうか。
こんな結論普通だよね。
でも僕には大変な気づきだった。
美術の時間。
先生に言われた「あなた」色
これが
今この瞬間にしか存在しない色である
ということに気がついたからである。
だから僕はクリエイターとして
どんなときもアウトプットをしていたい。
小さくたっていい。
日常の気づきメモを8年前から
毎日続けているのも
これが理由なのかもしれない。
今の「あなた」色は、明日の「あなた」にはきっとつくりだせない色だから。
今の僕にしか
つくりだせない色であるはずだから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?