えんた

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  • えんたのメモ

    デザインに紐付く日常の気づきを綴ります

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所作によるリノベーション

01 日本を外国に もしも どうしても外国に 行きたい衝動をおさえることが できない日があったら ぼくは その日1日を 靴を履いたまま 家ですごすだろう。 所作には空間を変える力がある と信じているからだ。 02 プールを海に 小学生のとき 不意の落水時に対応するための授業で 着衣泳教室が開かれた。 カナヅチで、且つ水面と同じくらいの身長のぼくにとって、プールに入るという授業自体、実にナンセンスだったのだが、加えて服を着て飛び込

    • 右ききの左

      ぼくは右ききだから 左手なんかじゃうまくできないや だなんて そんなの左手に失礼で 実は右手よりも 左手の方が得意なことが たくさんある。 たとえば 鉛筆で文字をかくときに 紙が動かないように おさえているのは左手で いつもきまって サポート役をしてくれている。 たしかに右手は 箸を使って料理を食べることができるし ギターを鳴らすことができるし ボールを投げることができる。 いわばあらゆる動作の ゴールを決めるのが右手で

      • つくりモノの視線

        部屋で着替えを していたときのこと。 視線を感じたので あわてて着替えをすませて みてみたら なんのことはない。 学生の時分につくった 建築模型の住人でした。 あわてたことが 急に恥ずかしくなり そしてすぐに うれしくもなりました。 この建築模型の住人は ボクの中で、たしかに生きていて この空間は ボクにとってフィクション ではなかったということが わかったからです。 ボクがつくったモノを ボクがどのように認

        • 言葉に言わされている

          GWがあけましたね。 みなさんにお聞きしたいのですが 打ち合わせを設定するとき 時間どうしてますか? こんな言葉聞きませんか? 「午後一」とか「朝一」とか。 僕の周りでは結構な人が言っています。 統計をとってないから 完全にえんた調べですが... 単にぼくの体感で 「午後一」とか「朝一」に打ち合わせが入る確率って高いと思うんですよ。 設定しやすいから。 設定しやすいのには理由があって みんな共通のところで言えば ご

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          10本
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          11本

        記事

          影のひとりだち

          01 こいのぼり 昔は空を泳いでいたけれど 今は額の中に飼われてる。 利便性や簡易性が重要視される 世界になったからだろうか。 どうやら、「こいのぼり」は 住む場所を変えたらしい。 小さなころは 毎年、祖父が大きな 3びきの「こいのぼり」を あげてくれていた。 それはそれは雄大で こどもの日が楽しみだった。 「こいのぼり」が空を泳ぐのを 見なくなってどのくらい経つだろう。 いつからか、ぼくの中から こどもの日もなくなって... まぁそ

          影のひとりだち

          ボトルシップ

          あのね、突然電話が くることがあるんですよ。 そりゃ誰だってありますよね。 でもちょっと変わってるんです。 この電話。 相手はね 最近はシュンくんから。 シュンくんっていうのは、体つきのガッチリした筋肉バカで、たぶん、そこらへんの獣をとって食べてますね。それで、ひとたび森に入れば、植物や鳥の声から生態系を把握できちゃうような、ほぼターザンみたいなやつなのですが、 とにかく第一印象は なにこの野生感!!!!!!、 でした。 そのシュンくんからの電話

          ボトルシップ

          うんとかすんとか

          中学生の頃だったか、ひょんなことから 先生と言い合いになったことがある。 (生意気なやつですね、、) 残念ながら内容は覚えていないが 自分なりの正義があったのだろう。 平行線になったから だんまりを決め込んでいると 「うんとかすんとか言ったらどうですか?」 と言われたので 「すん!」 と言ったら、もうそれ以上は 何も言われなかった。 ぼくは 「話し合いを続けても意味がないから黙っているのです」ということを「すん」で示した

          うんとかすんとか

          ♯7days_⑦

          何も語らずに、好きな本を投稿する7日間チャレンジ。 7日目。 荒井良二『あさになったのでまどをあけますよ』(偕成社) エンタがお届けする7days。 ついに最終日をむかえました。 エンタを知っている方も 知らねーよオマエなんかの方も 7日間見てくださり ありがとうございました。 よろしければコメント欄を のぞいてみてください。

          ♯7days_⑦

          ♯7days_ホコリをかぶった本棚

          なんの本を選ぶかも とくに決めないまま 走りだした7days企画。 この記事はそのスピンオフ。 --- いわむらかずおの 14ひきシリーズを 選んだときだっただろうか 気がつけば おそらく 本の配置が20年前とはまったく 変わらないまま誰も行くことの なくなった書庫へ向かっていた。 散り積もったホコリのせいもあるだろう。 むかしの自分へタイムスリップするのに そう時間はかからなかった。 手にとる本と その思い出が 物語と一緒に

          ♯7days_ホコリをかぶった本棚

          ♯7days_⑥

          何も語らずに、好きな本を投稿する7日間チャレンジ。 6日目。 谷川俊太郎 作|松本大洋 絵『かないくん』(ほぼにちの絵本) よろしければ、コメント欄を のぞいてみてください。

          ♯7days_⑥

          ♯7days_⑤

          何も語らずに、好きな本を投稿する7日間チャレンジ。 5日目。 いわむら かずお『14ひきの さむいふゆ』(童心社) 5日目もコメント欄にて感想を書きますね! みなさんの心の声を代弁します。 「何も語らずに」をとればいいんじゃね!?

          ♯7days_⑤

          ♯7days_④

          何も語らずに、好きな本を投稿する7日間チャレンジ。 4日目。 レオ・レオーニ 作 | 藤田圭雄 訳『あおくん と きいろちゃん』(至光社) 4日目もルールをやぶり コメント欄で感想をつぶやいております。 よろしければ。

          ♯7days_④

          ♯7days_読み聞かせ

          今朝、母が紅茶をだしてくれた。 このとき、紅茶のつまみにと ぼくが絵本の読み聞かせを するながれになった。 えらんだ本は 『あおくん と きいろちゃん』 レオ・レオーニの名作である。 読み終えて、絵本の抽象的な世界観についての感想やら何やらを話していたとき、母から読み聞かせの指南が入った。 たしかにおっしゃる通りである。 自分の読み聞かせのヘタさに気がついた。 その圧倒的な差に ぼくは言葉につまり 紅茶を飲んだ。 「うまいなぁ、」

          ♯7days_読み聞かせ

          ♯7days_③

          何も語らずに、好きな本を投稿する7日間チャレンジ。 3日目。 安野光雅『旅の絵本Ⅱ』(福音館書店) 3日目もコメント欄にて きちんとルールを破ります。 よろしければ。

          ♯7days_③

          ♯7days _実験|類は友を呼ぶ

          ことわざって人間の経験の化石 みたいで好きなんです。 みんなの経験値が集合して、その経験値の妥当性が時代を超えて理解されたとき、ただの言葉が、ことわざになるんだと思うんです。 だからね、「類は友を呼ぶ」って 本当にあると思うんですよ。 今日はそんな話。 ----- いきなりニッチな喩えで悪いけど 建築が好きな人に丸眼鏡が 多いのはなんでかな。 おしゃれだから? はやりだから? いえ、建築界の巨匠ル・コルビュジェに 憧れているから。 (憧れてい

          ♯7days _実験|類は友を呼ぶ

          ♯7days_②

          何も語らずに、好きな本を投稿する7日間チャレンジ。 2日目。 加藤久仁生 絵|平田研也 文『つみきのいえ』(白泉社) 2日続けてルールを破りコメントをします。 よろしければ。

          ♯7days_②