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高校生とSDGs 使わないものを使うモノに変換

皆さんこんにちは。I-Attract.のEmiです。 8月31日は地元の平舘高校家政科学科3年生の授業を担当してきました。
私が担当しているのは2年生の「地域観光基礎」と3年生の「地域観光実践」の一部。今回は3年生の「地域観光実践」の実践授業の初回でした。
昨年度までもテーマの一つではあったのですが、今回もSDGs作る責任使う責任に紐づけての実践授業にしていきます。

観光の授業で何をしているの?

3年生の「地域観光実践」では地元のイメージや特産品を利用したモノづくりに挑戦しています。できればそれを「商品化」というのが最終目標です。
そのため2年次に「地域観光基礎」で地域の観光について、さまざまな人と出会い、校外学習に出て自分で体感してもらい、「地域を知る」授業をすすめています。観光の授業というと、専門的なものやデーターや資料やノウハウも必要ですが、今この生徒たちに必要なものは何か?を高校の考え方、担当教諭の想いなどのヒアリングを行いながら、授業を計画した結果、現時点では「地域を知る」ことからになったのです。

1学期(2年生)の授業の様子・・・2年次はとにかく見る!知る!体感する!情報収集!

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昨年まではSDGsという言葉はつかわずにいた

また2019年度、2020年度はこの地域観光という中に、市が力を入れている「地熱理解促進」という軸も持ちながらすすめてきました。
2019年度は地熱蒸気染色の余り布を利用したトートバッグ。生徒数9名程度のコースですが、10個作成し、地域のジェラート屋さんの一角にて委託販売をしたところ、完売!

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2020年は八幡平市の観光名所の一つである焼け走りをイメージした「溶岩パン?!」を開発。パンは八幡平市の就労支援事業所「そよかぜの家」と共同開発することにし、そよかぜの家の商品として発売。施設の方々と商品開発という軸で交流ができました。販売会でも完売、学校行事などでの注文を含めると累計で1000個近く売れているはずです!ちなみに売上は施設へ!

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そして地熱蒸気染色の余り布をアクセントにした「タブレットケース」も開発しました。地熱染めのタブレットケースは生徒のアイディアとデザインを元に商品化して発売。地域でプログラミング教室を開催している方からのPCケースは別注で購入いただき、高校生の頑張りが地域に知ってもらえてきていると実感です。地熱染めGEOCOLORのオンラインショップで限定数での取り扱いです。(画像クリックでショップへとびます)

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忙しい高校3年生は何を生みだすか?!

高校3年生というのは、とても忙しい学年です。部活を引退したかと思うと、就職活動や進学が待ち構えています。冬休みを過ぎると学校へ来る生徒も少なくなり、全員が揃う機会も少なくなるのですね。高校に関わり始めて3年経ちますが、見えてきたことがたくさんあります。だからこそ応援したい気持ちも大きくなるのです。

そんな中、2021年度の3年生は何を生みだすのでしょうか?
今回は実践ということで、頭だけではなく手も使っていきます。
地熱理解促進も単発ではなく継続が大事ですので、今回も地熱蒸気染色の協力を得て、作品・商品開発に挑戦します。

SDGs 溜めていたものを貯めていたモノにかえるアイディアを

今までも地熱蒸気染色の「商品に使わない布=余り布」という括りでの商品開発をしてきました。企業側は、商品作成、染色過程においての試作品など、商品を作る上で出てしまう商品にならないものを使って何かを生み出したいが時間も手間もなく、ただキレイでもったいないから溜めていたのだそうだ。皆の生活の中にもそういうものってないかな?ということで、今回は担当の先生との打ち合わせの末、このコースの生徒たちに適したものを・・・・ということで「アートフレーム」作成となりました。

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コロナ禍だからこそ色を楽しみ、アートで笑顔を!

前半はSDGsに紐づけて今回の挑戦についての事前講義を私、Emiが担当。
後半は地熱蒸気染色の作家でアートフラワー作家でもある高橋氏を講師に、
本当に商品にならない、なんなら切り刻まれた布も含まれている染色布をリースやフレームにどう付けていくか、実際の作業で進めていきました。

生徒の集中力はすごい!黙々と手を動かす生徒たち

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一通りの説明の後は、言われなくても色ごとに分け、作業に取り掛かる生徒たち!黙々と手を動かします。「こんなモノをつくりたいけど、どうしたらいいか?」という場合は講師がアドバイスをするのですが、その後はこちらが思いもしないアイディアへと!! 「失敗かなって思っても大丈夫、好きなだけやっていいし、途中で変えてもいい、とにかく挑戦して」と声をかけました。イメージは八幡平の観光地や自然、いつも自分が感じていること、単純にキレイだからでもOK。

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SDGsは自分たちの生活を見返してみることからだよ

今回は世界的ワード、しかもアルファベット!なんじゃそれ?!と思う人達もまだまだたくさんいる地域です(学校の先生でもスルーなワードな場合もあります)だけれども、自分たちの生活に沿った視点のヒントを与えてあげることで「あぁ、これもそうなんだね!」となるはずです。SDGsの授業だよという括りももちろん大事ですが、日々の授業、生活にもアンテナを張れるよう少しずつの教えというのも大事ではないかと感じて小学生から高校生までと交流しています。

学校の魅力化は地域の人財育成のひとつ

これがどんなアートフレームになっていくか、見守ってください!こちらのアートフレームは学校の文化祭にて、工程と作品展示をする予定です。3年生の時間が許す限り作成してもらって、後に市内での展示そして販売ができれば嬉しいのですが、まずは皆の就職活動も応援しなくては!!
実は、アートフレームの他に1学期から少しずつ、「八幡平の観光」をテーマにしてアイデイアを出し合った食べ物も作成中です。こちらも限られた授業の中で可能な限り良いものへと仕上げていけたらと思っています。

地元の小学生、中学生がたくさん地元の高校に通ってくれるといいなと思っています!地域に根ざした学校の魅力作り、そして地域を知って社会に飛び出せる人財育成に少しでも協力できればと思っております。
引き続き、応援よろしくお願いいたします!!


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