パッケージデザイナー向け金型知識~その1~
どうもウチダです。プロダクトデザイナーです。本日は意外と需要があるらしい金型の知識を共有したいと思います。ところでこれ何回に渡るんだろう・・・?まぁオタッキーすぎる内容はある程度割愛しつつやっていきましょう。
(画像:https://www.lissage.jp/concept/ より)
■どうして私のデザインしたパッケージはダサく仕上がるのか?
画像は佐藤可士和さんデザインの「LISSAGE(カネボウ化粧品)」という商品のパッケージです。カッコいいですね。写真効果もありますがよくできています。
さて、計画段階では「僕の考えた最強のパッケージ」であることって多くないでしょうか?実際絵の状態だとメッチャクチャかっこいいのに、出てきてみたらアララというものは多いです。僕もほとんどがそんな感じです。
ではなぜ思ったとおりのモノに仕上がらないのでしょうか。
もしかしたら型の特徴をよく知らないからかもしれません。
ということで、そのあたりの問題が少しでも減ったらいいなと言うことで、型の基本的な特徴についてご紹介しようと思います。
■型が得意なこと、苦手なこと
型には得意なことと苦手なことがあります。ざっくりとですが下に書き出してみますね。
得意なこと
・同じ形のものをたくさん作る
・製品単価を安くする
・複雑な構造が作れる
・中抜きモノを作る
・色を樹脂に混ぜられる
苦手なこと
・垂直面が作れない
・平らで広い面を作りにくい
・ピン角はできない
・底の深い器のような形状
・無垢の塊や分厚い部品
・均一な厚さではない部品
細かくはもっとたくさんありますが、とりあえず絶対に知っておいたほうが得な特徴を挙げてみました。
どうですかね?垂直面ができないとか、平たい面が苦手とか直感的には違和感ありません?僕はかつて「そういうモノこそ得意なのでは?」と思っていました。
とりあえずこのあたりで、一旦切り上げようと思います。
多分書き出したらいくらでも続いてしまうので、まずは、得意なことと苦手なことを知ってもらおうと思いました。
次回は型の基本がチロルチョコだと言うことをお話したいと思います。
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