Illustrator中級者になるために僕がやった小ネタ～その１「スクリプト」～

AdobeはPhotoshopよりIllustrator派です。どうもウチダです。
世の中に腐るほどあるAdobe知識を今更ながら書いて見ようと思います。
そのままハウトゥを書いてみてもアレなので、僕が普段やってるtips的なアレも盛り込んでみたいと思います。（一文で二回もアレって書いてしまった。）
なお、作業環境は、OSがWindowsでIllustratorのバージョンがCS5です

■スクリプト最強説

ということで本日は「スクリプト」という機能をご紹介しようと思います。
正直プロのグラフィックデザイナーさんなら、毎日死ぬほど使っているとは思いますが、学生さんやこれからサイドビジネスのためにイラレを使おうって人には、いいかもしれません。
普段フォトショ派の人も良いかも。

■スクリプトって？

スクリプトというのは、自動化プログラムです。簡単に言うとかゆいところに手が届くチョイ機能です。Excelを普段使ってる方ならマクロと言えばわかってもらいやすいかもしれません。（厳密にはExcelのマクロはAdobeではアクションという機能に対応しますが…）
ちなみにマクロのようにプログラミングすることも可能です。

で、スクリプトもご多分にもれず、世の中にたくさん便利なものが無料で転がっています。
また、スクリプト自体はJavaScriptかAppleScriptで書かれているため、知識があれば自分で書くことも可能です。
とはいえリファレンスが英語しか無いため「Illustrator自動化基本編」なんて本を買うと良いかもしれません。

■スクリプトを使うためには

さて、スクリプトを使うために準備することは

1　欲しいスクリプトを探す
　（イラレ　スクリプト　とかで検索すると良いですよ）
2　そのスクリプトを「C:\Program Files (x86)\Adobe\Adobe Illustrator
　  □□□□（ここはイラレのバージョン）\Presets\ja_JP\スクリプト」
　 というパス先にあるフォルダに入れる

これだけです。
こうすると、Illustratorを起動後「ファイル→スクリプト」と開いた時のバーに、放り込んだスクリプトが表示されるようになります。
便利ですね。

小ネタ

なおIllustratorを起動後の「ファイル→スクリプト」で出てくるバーは、このスクリプトフォルダ内を完全に反映します。
上の画像は僕のカスタムしたスクリプトフォルダです。フォルダ内に更にフォルダを作ると、そのままフォルダ構造を反映出来ます。

こんな感じです。（画面はCS5です）

どうしてもスクリプトは便利なもんですから、たくさん入れがちになり、管理が大変になります。なので、スクリプトフォルダ内を整理しておくと良いです。スクリプトの名前を変えるのも有効です。（どうしても英名だと使いにくくて…）
僕は作者さんに悪いので、ダウンロードしたマスターを置いておいて、コピーの名前を変えてフォルダに入れています。もちろん個人ユースで他人にリネームしたファイルを配ったりはしません。

■おすすめスクリプト

おすすめのスクリプト紹介と言いつつ、おすすめスクリプトサイトをご紹介します。

①　イラレでべんりさん
ここの「テキストばらし」というスクリプトは超ヘビーユーズしております。
例えば1~9の数字を画像のキャプションに添えたいとします。
スクリプトなしだと、文字として打つ事になり、計9回も同じ作業をする必要があります。こんなときは、この「テキストばらし」を使います。
「テキストばらし」は選んだ文章を改行で一行づつにバラしてくれるため、1~9を改行しながら全て打ってしまい、その後スクリプトでバラして配置という手順を踏めます。これやってみるとすごく気持ちいいのでおすすめです。

②　三階ラボさん
界隈では超有名な三階ラボさんです。二人のデザイナーさんのデザイン会社なのですが、さすが現場のデザイナーさんが作っているだけあって、メチャクチャ実務に便利なスクリプトを無料で公開してくれています。
しかもインターフェイスまでしっかり作られているという凝りよう。
一度三階ラボさんのところのスクリプトがうまく使えず、ご迷惑を承知で、バグった旨を伝えたところ、僕のためにわざわざ特別に改良したスクリプトをいただけました。
結局バージョンが合わず、うまく動かない関数があったため使用できなかったのですが、個人のしょうもないバグ報告にも付き合ってくれる懐の広い方々で感動しました。

とりあえず紹介はこのあたりにしておきます。正直まだまだすごいスクリプトと、その作者様方たくさんはいるのですが、これを機に興味を持って検索いただけると幸いです。


本日はこんなところでお休みですー