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【企業サイトに向いているCMSは?】実際にプロジェクトで使用してきた感想

弊社ではWebサイトの情報をお客様で更新できるようにする際に、「WordPress」もしくは「Movable Type」というCMSをご提案させていただいています。

この2つのCMSは日本国内でもよく使われているものになりますが、弊社で実際にプロジェクトで使用してきた経験から、WordPress、Movable Typeそれぞれのメリット・デメリットについて紹介してみたいと思います。

WordPressのメリット

無料で使える

WordPressは世界中で使用されているCMSで、日本でも人気が高いです。
人気の理由の一つとして無料で使用できるという特徴があり、サーバとドメインあわせて月1,000円もあれば、サイトを立ち上げることが可能になります。

やりたいことを実現しやすい

「プラグイン」という追加機能が豊富に公開されています。
たとえば以下のような他のCMSの標準機能ではできないようなことが簡単に追加実装できます。

・お問い合わせフォームの設置
・セキュリティ対策

やりたいことをすぐに実現しやすいところは、Webサイトの制作から運用・改修するにあたって大きなメリットとなります。

Web上に情報が豊富

世界で1番使われているCMSと言われています。日本での導入実績も多く、構築経験をまとめた記事が豊富です。

WordPressのデメリット

公式サポートが受けられない

WordPressは公式サポート窓口がありません。
ですが、公式マニュアルやユーザー同士が解決し合うサポートフォーラムを活用することで多くの問題は解決できます。

サイトへの攻撃を受けやすい

世界中で使用されているCMSということもあり、世界中から攻撃の標的にされてしまいます。
しっかりとしたセキュリティ対策やCMSのアップデートをしてサイトを運用する必要があります。

承認ワークフロー機能がない

標準機能では承認ワークフローの機能がありません。
2022年10月現在では、安全に使用できる承認ワークフロープラグインもありません。
※以下のプラグインでの提供も2022年5月に終了しています。

承認依頼を行う場合、承認依頼メールを承認者へ送ることはできません。
ですので、WordPressの管理画面だけでは承認ワークフローは完結せず、別途承認者へページの確認を依頼する必要が出てきます。

Movable Typeのメリット

国産CMSとして国内でのシェアが高い

発祥はアメリカのシックス・アパート社が開発等をしていますが、2011年から日本のシックス・アパート社が継承し国産のCMSとして人気が確立されてきました。

公式サポートが受けられる

メールによる公式サポートを受けられます。
公式サポートがあることで安心してサイトを制作・運用することができます。
※下記で説明している「年間メンテナンス」を継続していることが条件

表示速度が速い

WordPressはサイトにアクセスした際に動的にページを生成する仕組みです。
一方でMovable Typeは、ページを作成した時点で静的なHTMLが生成されます。閲覧者はそのHTMLを表示するだけになるため、動的にページを生成する時間がなく表示速度が速いサイトが構築できます。表示速度が速いことはGoogle検索順位にも良い影響を与えるとされています。

承認ワークフロー機能がある(プラグイン)

記事の公開申請、承認処理がMovable Typeの管理画面で完結できます。
承認者へ、ページの確認・承認依頼メールを送れます。
※別途以下のプラグインの購入が必要です。

Movable Typeのデメリット

管理画面が重くなる

ニュースなどの記事が増えてくると、管理画面でのページ更新がかなり重たくなります。理由はMovable Typeはサイト更新時にHTMLを生成する構成のため、HTML一式の生成に時間がかかるのです。
速報性が求められるサイト、オウンドメディアなど更新頻度が高いサイトは、毎回ページ更新に時間がかかるためストレスに感じるかもしれません。

使用するにはライセンス費が必要になる

Movable TypeはWordPressのように無料で使用することはできず、ライセンス費が必要になります。
初期購入費が税込99,000円、次年度以降の「年間メンテナンス※」に1年当たり税込33,000円の費用がかかります。

※「年間メンテナンス」とは、最新バージョンのダウンロードとメールによるテクニカルサポートが提供されるものです。CMSはセキュリティ維持のためには最新バージョンへのバージョンアップを行う必要があり、「年間メンテナンス」の契約は必須と言っても良い内容です。
初年は初期購入費99,000円に含まれます。

脆弱性対応が大変

CMSは脆弱性対応が必須です。
WordPressでは自動で脆弱性アップデートを行ってくれる機能があるのですが、Movable Typeではサーバの中に入ってファイルを差し替えたりなどの作業を行う必要があります。作業には専門知識が必要になり制作会社への依頼コストがかかります。

気になるセキュリティ面は?

以下の理由でMovable TypeのほうがWordPressよりも安心です。

・Movable Typeは閲覧者側に見えるのは静的HTMLのため、サイトが改ざんされづらい
・ソース上からMovable Typeを導入していることがわかりづらいため、CMSの脆弱性を狙った攻撃の被害に遭いづらい

まとめ

・運用のしやすさを求めるならWordPressがおすすめ
・表示速度などの安定性、セキュリティ、承認ワークフローを気にするならMovable Type
という判断で決めていただくのが良いかと思います。

イーツーではWordPressやMovable TypeといったCMSを活用したWebサイトの制作を行っています。

Webサイトを自社で更新・管理したいという方はぜひご相談ください!

WordPressの制作実績

Movable Typeの制作実績


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