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ロシア滞在記:戦時中のロシアに行ってみて

どうも!あけおめです。寝るカズキです^^!✨

先日、2ヶ月強(10月初旬から12月末)のロシア滞在を終えて帰ってきました。

昨年の2月24日に始まったロシア侵攻以降、不安定な情勢が続くロシア。

経済制裁によってクレカが使えず、インスタグラムやTwitterなどのSNSが「テロ組織のサービス」と認定されており、公の場では使えないのが現状です。
(※VPNサービスを活用すれば普通に使えます)

クレカ禁止は非友好国認定されている日本人にとっては非常に厳しい措置で、仮想通貨取引所を活用した送金や外貨持ち込みをする必要に迫られました。

ただ、ロシア人が普通に生活する分には、これといって問題はないかなといった感じ。インフレ率は12%前後らしいですが、その他の面で生活に変化はありません。

この記事は、侵攻後・経済制裁後のロシアに実際に滞在した筆者の回顧録です。

興味・関心がある方は、ぜひ一読してみてくださいね。

🪆現在のロシアの治安は?

筆者が住んでいたアパート付近の公園

ロシアに来る前こそ「本当に大丈夫だろうか?」と心配していたロシアの治安ですが、実際に来てみると、心配していた治安の悪化は見られませんでした。

ロシア入国時の印象については、下記の記事も参考にしてみてくださいね。

ただし、街の中心部を中心として「ロスグバルジィ」という国家警備隊や警官が頻繁に巡回しており、社会全体として重苦しい雰囲気は感じました。

ロシア人妻に「あいつらに近づいてもろくなことがないから早く行こう!」と急かされ、彼らが巡回していた場所を逃げるように後にしたのを覚えています。

まあ、これだけ国家警備隊や警官が巡回していたら、治安が悪化しようもないなと思いましたね。プラカードで抗議しようものなら秒でつかまってしまいます。

ということで、治安は圧倒的な政権側のマンパワーによって維持されており、反政府運動の激化による治安悪化などは見られませんでした。

普通に日本人が旅行?する分には何の問題もないというのが僕の結論ですね。

ただし、デモなどを見かけたら近寄らないのが安心です。

🪆ロシア人たちの反応は?

写真はイメージです笑

とはいえ、「反政府派の人が少ないのか?」と言えばそうでもなく、宅飲みやホームパーティをする際には、反政権的な意見を聞く機会も少なくありません。

ただし、反対の声を挙げれば良くて公職追放、次点で逮捕、悪くて戦地へ強制送還されるリスクがあり、公の場で現政権に対する反対意見を表面することは言葉にするほど容易ではないのが現実です。

よくSNS上で「なぜロシア人たちは声を挙げないんだ」という意見を目にしますが、声を上げたくても上げられないのがロシア人が置かれている状況なのです。

家族の誰かが逮捕されると、その家族・親族もマークされ、仕事を辞職に追い込まれたり、根回しされて就職できなかったりするケースも少なくありません。

その状況に絶望したロシア人は、海外へ脱出する人も多く、ウクライナ侵攻、一部動員令のタイミングで、100万人規模のロシア人がトルコやジョージア、カザフスタンやキルギスなどに脱出したとされています(数については諸説あります)。

その中の大部分は、今でもロシアには戻っていないとされています。
(具体的な統計はありませんが。。。)

捕まるとわかっていて反政府運動をするよりも、国外脱出をして新たな地で自分のキャリアを開拓する方がよほど自分のため、家族のためになるという考えです。

無責任かもしれませんが、あなたが同じ立場なら反政府運動を起こすでしょうか?

おそらく、多くの人にとってその答えは「No」であるはずです。

ロシア人を妻に持つ僕にとしては、明日に希望がないばかりか、多くの男性にとって死が間近に迫っているような今のロシアの状況は見ていて辛いですね。

それでも、いつか侵攻前のような状況に戻ると信じています。

たとえ不満を抱いていても、多くロシア人は現地で生きていくしかない。

ロシア人はソ連崩壊、西欧諸国からの度重なる経済制裁などの危機的な状況に陥っては、その度に生き残ってきているので、苦難に耐え凌ぐ下地があります。

経済的な意味でも、動員されるかどうかといった意味でも、現地で暮らすロシア人の友人たち、家族には何とか元気に生き延びて欲しいです。

🪆状況は明るくないが、いつかは好転するはず

この記事では、ロシアに滞在した筆者が感じた治安や現地の人の様子や考え方について書いてみました。半年後にロシアに戻って短期滞在する予定ですが、外国人が旅行する分には特に問題はありません(ウクライナ国境沿いはのぞく)。

また書きたいことがあれば、随時更新していきます^^!

ありがとうございました。

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