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雑学・教養(科目)はなぜ必要?理由は〇〇にならないため!

「教養科目とかマジで頑張れなくない?」

「てか、教養(科目)・副教科とかいらなくね?」

「正味、教養科目ってGPA稼ぎじゃん?」

このような疑問を大学の同期やバイトで受け持つ生徒から聞かれる機会が増えた。

今までの経験や出会った人から聞いて感じたことを元に、今の自分なりの考えをまとめていこうと思う。

結論:教養のない人と話していても楽しくない

最終的には、全てここに帰着する。

普段生活をしていて、単に成績が良い人と話すよりも、多少成績が良くなくとも一見役に立たない雑学に長けた人と話していた方が楽しいことがある。

では、なぜ雑学に長けた人が面白いと感じるのだろう?

そもそも雑学ってどこまでが雑学?

まずはここから考えてみることにする。

1.そもそも雑学って?

「大学で提供されている教養科目だけが雑学だ。」とは一切思わない。

もっと言えば、今みんながハマっているもの・していて楽しいものは全て雑学である。

例えば、ゲーム。これも立派な雑学・教養だと僕は思う。

一見役に立たなそうなゲーム。しかし、案外それが切り札になることすらある。

2.ゲームが海外留学で役に立った!?

世界的にも人気の高い、任天堂のテレビゲームやカードゲーム。日本はこのような文化の宝に恵まれている。

僕は昔から、遊戯王というカードゲームが大好きだ。世界大会も存在するほど国内外で人気がある。

中3でイギリスへ単独短期留学をした時のこと。まさかのまさかで、遊戯王の知識が海外で役に立ったのである。

訪れた現地校には到着時、日本人は自分だけ。周りはオランダ・メキシコ・サウジアラビアなどの行ったこともない国の出身の方ばかりだった。

プログラムの中に、水泳の授業があった。授業後半の自由時間で遊んでいた時にわかったが、現地の外国人の子たちがなんと遊戯王の大ファンだったのである。

「日本といえばマリオとかカードゲームとかあるけど、君は何が好きなの?」

「マリオカート、遊戯王、いろいろ好きだよ〜」

この一言で残された二週間が大きく変わることなど、当時の僕にわかるはずもなかった。

自分の周りに遊戯王ファンの子達が次々と寄ってきて、最終的には5〜6人の外国人に囲まれてしまった。好きなカードやキャラクターの名前を言っただけで話が弾み、どんどん友達が増えていったのである。

このような経験から単純な英語力だけではなく、初めて雑学の重要性を感じたのである。

3.専門科目と教養・雑学との繋がり

バイトで受け持つ生徒にこんな話をよくする。

「マリオカートとかスマブラって、本当に物理だと思うんだよね。反発係数めっちゃ大きいキャラとかおらん?笑」

「コロナのPCR検査って、化学と生物の知識フル活用しててすごくない?」

教養科目や雑学を深める最大の醍醐味は、専門科目や今知っている知識との繋がりを感じられることだと僕は思う。実用性がそれを通じて感じられれば尚良い。

この考え方は、僕が生徒を指導する時の指導理念にも繋がっている。

目の前の点数や評価が上がっていく楽しみも最初は有効。しかし、長続きしないというデメリットもあることを忘れてはならない。

受験に合格して、大学から頑張れない人の最大の原因はここにある。

「合格すること」がゴールになってしまっているのである。せっかく学んだ知識や得た学歴が活かせていない。すごくもったいないと僕は思う。

だからこそ、専門知識だけでなく雑学も含めて学問を楽しむことを生徒に促す。

カテキョで大事にしていること、モットーなどは今度の投稿で書いていければと思う。

4.ミニマリストは最大の落とし穴

ミニマリストとは、一般的に「不要な持ちものを減らして自分に必要な最小限のものだけで暮らす人」のことを指す。

まさに、一見いらないように見える教養・雑学を捨てて専門知識だけを磨こうとしている人を指している。

この言葉は、つい先日twitterのスペースでお話しさせて頂いた、有機化学で博士課程を修了し、現在製薬メーカーの研究職で働いている方のお話で知った。

その方も「ミニマニストは話していて面白くない。」と仰っていた。

同じことを相手に説明する時、1つの武器が相手に使えなかったとしても、別の武器があればそれを使って説明ができるかもしれない。

また、教養・雑学の量はその人の人間としての「厚み」を表しているとも思う。

最近厚みがあるなぁと感じたのは、阪大Youtuber「はなおでんがん」でお馴染みのでんがんさんである。(知らない人はすごく面白いので是非見てほしい)

「左心室が心臓の中で一番壁が厚いってことだけ言っとくわ」

「コーヒー豆の生産量、世界第4位はインドネシアなんだよ〜」

動画の中で飛び出す、彼の雑学知識の数々。

それを知っていたからなんやねん。あなたはそう思うだろう。

確かに、だからなんだと言われればそうかもしれない。

だけれど、面白いのである。

意味のあること≠面白いこと

これが結論である。今までの自分もそうであったが

「意味のあることしか面白くない。」

みんな、無意識のうちにこう思い込んでいるのである。

だからこそミニマリストにならない。目指せ、サーフェイスラーナー脱却。

自分が雑学・教養に長けていると思ったことはない。

だが、雑学や教養を増やす(=チャンスを増やす)努力はできる。

GPAや目先の評価も大事。

しかし、本質を追究できない勉強は、表面上の勉強に過ぎない。

このような勉強をしているような人のことを、教育用語で"Surface Learner"と呼ぶ。

目先よりも本質を。直球がダメなら変化球で。

アプローチ方法をたくさん持った人が優位に動けることは言うまでもない。

そのためにも今できることから、まずは頑張ろうと思う。

みなさんも雑学・教養ライフ、始めませんか??

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